クリエイト・レストランツ・ホールディングスのグループ会社、クリエイト・ダイニングは10月19日、千葉県浦安市のイクスピアリに「極味薬膳スープ 菜菜麻辣湯」を開く。1階のフードコート「イクスピアリ・キッチン」への出店で、千葉県初、全国9店舗目となる。若年層を中心とする麻辣湯人気を、観光・レジャー客が集まる舞浜へ取り込む出店と捉えられる。
麻辣湯の人気は調査にも表れている。SHIBUYA109 lab.が15~24歳の女性619人を対象に実施した「トレンド大賞2025」では、カフェ・グルメ部門の1位となった。具材を選ぶ様子を映したSNSのショート動画も人気の理由に挙げられている。アスマークが2026年6月、全国の15~29歳男女600人に行った調査でも、上半期に最も流行したと思うグルメを選択肢から一つ選ぶ設問で、麻辣湯が19.5%で首位だった。若年層の流行認識を示す結果であり、実際の利用率とは異なるものの、人気の継続を裏付ける。
この需要を店舗展開へ結び付けるのが、クリエイト・レストランツの多業態運営力だ。菜菜麻辣湯は2025年10月にCIAL横浜へ登場し、イオンモールやららぽーとなどへ展開。今回の運営会社は既にイクスピアリ・キッチンを運営しており、同フードコートには9月17日、グループの「つけめんTETSU」も開業した。既存拠点に専門ブランドを投入し、食の選択肢を更新できる基盤がある。
舞浜では、この人気が館内の食事先選びに作用する可能性がある。観光やレジャーの途中で「話題の麻辣湯を食べたい」となれば、食事も一日の楽しみになる。40種類以上の具材を選び、自分の一杯を作る仕組みは、友人同士で選ぶ過程を共有できる。既に関心を持つ人に加え、同行者が初めて試す接点にもなり得る。
まず影響が考えられるのは、同じフードコートの店舗だ。中華、洋食、うどん、豚丼などの定番に、流行を背景とした食べたい理由が加わる。共有客席では一人だけ麻辣湯を選べるため、従来の他店への注文が移りやすい。一方、麻辣湯をきっかけにグループが訪れ、同行者が別の料理を注文すれば、他店への送客にもつながる。
館内レストランも無関係ではない。一人の希望がグループ全体の食事場所をフードコートへ変えれば、複数人分の需要が移る可能性がある。ただし、既存店を駆逐するかは開業後の検証が必要だ。
麻辣湯人気は注文を引き寄せる入口であり、多業態運営力はそれを既存施設へ導入する手段となる。今回の焦点は、新店の売上だけではない。館内の需要移転にとどまるのか、フードコート全体の利用を増やせるのか。流行を取り込む力と、施設全体の飲食需要を育てる力の双方が問われる出店だ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗概要
店舗名 :極味薬膳スープ 菜菜麻辣湯 イクスピアリ店
オープン日:2026年10月19日(月)
所在地 : 〒279-8529 千葉県浦安市舞浜1-4 イクスピアリ 1F ザ・コートヤード
「イクスピアリ・キッチン」内
アクセス : JR京葉線・武蔵野線「舞浜駅」南口よりすぐ
営業時間 : 11:00 〜 22:30(L.O. 21:30)※施設営業時間に準ずる
席 数: 400席(フードコート共有席)
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