1. デベロッパーの売上予測と現場のリアルな売上は一致しない

商業施設への出店を検討する際、デベロッパーから「当館の同業種平均坪効率は月商〇〇万円です」という魅力的な数字を見せられることがあります。しかし、その平均値は館内の超一等地に君臨する一部のトップブランドが大きく引き上げているだけで、インライン区画の平均的な実態とは大きくかけ離れているケースが多々あります。出店判断を誤らないためには、自社が出店を検討しているフロア・カテゴリーの既存競合店が「実際に何坪でいくら稼いでいるか」を自前で推計するリサーチ技術が必須です。

2. 既存店の坪効率を暴く3大推計テクニック

1. 「スタッフ人数・シフト数」からの人件費逆算モデル

平日・休日の各時間帯において、競合店の売場に立っているスタッフ人数(常時何名稼働か)を定点チェックします。「スタッフ1人あたりの月間売上高基準(例:アパレルであれば月商200万〜250万円/人、飲食であれば月商120万〜150万円/人)」に稼働延べ人工を掛け合わせ、人件費率(F/Lコスト)から逆算したリアルな月商規模を推計します。

2. 「レシート時刻通番差分」による正確な日次客数把握

開店直後(10:00)と閉店直前(20:00)の2回、競合店で少額の買い物を行い、レシートに印字された「レジ客番(通番)」を記録します。1日の総レジ通過客数を算出し、店頭観察で割り出した「平均客単価」を乗じることで、その店舗の平日日商および休日日商を誤差10%以内の精度で算出します。

3. 「店舗面積(坪数)と日商」から割り出す実効坪効率と自店ポテンシャル判定

フロア図面から競合店の正確な専有坪数を割り出し、算出した月商を坪数で割って「月間坪効率(坪あたり売上)」を導き出します。自社が出店した場合に想定される坪効率と比較し、「このフロアの既存店の上限が坪月商15万円であるなら、自社が坪20万円を計画するのは過大予測である」と冷徹にブレーキをかけます。

3. 現場の限界値を知る者が適正な家賃交渉を完遂する

同業他社のリアルな坪効率を把握していれば、デベロッパーから提示された賃料坪単価がそのフロアの売上実態に見合っているかを客観的に評価できます。過剰な期待を排除した足元の数字こそが、手堅い出店利益を担保する最大の武器です。

FOR TENANT & RETAILER

有力ショッピングセンター・駅ビルへの新規出店をご検討ですか?

売上予測の立ちやすい一等地区画や、大手デベロッパーが管理する非公開の「居抜き・催事スペース」の最新物件情報をいち早くお届け。自店のブランド力やターゲット層にジャストフィットする、勝てる商業施設の選定から出店交渉までをトータルでサポートいたします。

最新の商業施設物件情報・出店のご相談はこちら(無料) →