蜂蜜を買うとき、何を基準に選ぶだろうか。天然由来の甘味料であること、産地への信頼、あるいは花ごとに異なる香りや味わい。健康を意識する食生活との接点を持ちながら、蜂蜜には嗜好品として選ぶ楽しみもある。その幅広い魅力を店頭で伝える専門店が、横浜・みなとみらいに登場する。
L’ABEILLE株式会社は2026年11月19日、「ラベイユ ランドマークプラザ」をランドマークプラザ3階にオープンする。みなとみらいエリア初出店となる同店は、世界12か国80種類以上の蜂蜜を揃え、全種類を試食できるテイスティングカウンターを設ける。
蜂蜜は、健康志向との結び付きが強い食品だ。食品新聞は、天然由来の健康志向食品としての人気を伝えている。食料醸界新聞が財務省貿易統計をもとに報じた2025年の天然蜂蜜輸入量は、前年比13.7%増の5万1,644トンだった。この数字だけで高価格帯商品の需要拡大まで説明することはできないが、蜂蜜をめぐる市場の動きを示している。
一方、蜂蜜の主成分はブドウ糖と果糖であり、低糖質食品ではない。ラベイユの店づくりで注目したいのは、蜂蜜の産地や生産背景、風味の違いを確かめて購入できることだ。健康への関心から蜂蜜に目を向けた人にも、その先にある選択肢を提示する売場といえる。
同社は世界の養蜂場を訪ね、自然環境や養蜂技術、衛生管理などを確認して買い付けている。扱う蜂蜜は養蜂場の場所と養蜂家の顔、名前が分かるという。店頭では蜜源となる花によって蜂蜜を8つに分類し、フルーツやハーブ、ナッツの花など、それぞれに由来する風味を紹介する。
品揃えの豊富さを購入につなげるのが、試食と接客だ。蜂蜜ソムリエである販売スタッフが好みや用途を聞き、味わいや食材との組み合わせを案内する。瓶の外からは分かりにくい違いも、食べ比べれば選ぶ理由になる。産地や生産者の情報に、自分の舌で確かめた納得が加わる仕組みだ。
この専門性を空間で表現する店装コンセプトが「パリの老舗専門店」である。公開された外観イメージパースでは、濃色のファサードの奥に木製棚が広がり、シャンデリアや青い柄壁紙、白黒の市松模様の床が配されている。棚に並ぶ蜂蜜の色合いも含め、一本ずつ選ぶ時間を楽しめそうな佇まいだ。
その背景には、日本の養蜂業から発展した歴史がある。1946年に愛媛県弓削島で養蜂を始め、1969年には東京・荻窪で蜂蜜店を開業。2000年に海外への買い付けを開始し、2001年にラベイユ1号店を開いた。現在は日本橋三越本店やGINZA SIX、麻布台ヒルズなどにも出店し、生産者としての経験を専門店の品揃えと販売につなげている。
今回出店するランドマークプラザ3階は、桜木町駅から動く歩道を経由して入館するフロアだ。蜂蜜を目的に訪れた人に加え、観光や買い物で施設を行き来する人との接点を持てる立地である。ブティックのような店構えで関心を引き、試食と会話を通じて蜂蜜の違いを伝える。来館動線上で専門店の魅力を知ってもらう展開として捉えられる。
店舗限定商品には「エチオピア モカコーヒー」を用意する。コーヒーの花から採れる蜂蜜で、コーヒーを思わせるほろ苦さとドライプルーンのようなフルーティーな酸味が特徴。125gは2,808円、250gは5,184円で、125gの蜂蜜とフロランタン6枚を組み合わせたギフトは4,860円となる。価格はいずれも税込。
横浜で出合い、味を確かめて持ち帰る、エチオピアの蜂蜜。店舗限定の品揃えは、観光土産や贈り物を探す人にも購入理由をつくる。天然由来というイメージから一歩踏み込み、誰が、どこで採った、どんな味の蜂蜜なのかを選ぶ。ラベイユの新店では、そのための情報と体験を、老舗専門店を思わせる空間で提供する。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
■店舗名:ラベイユ ランドマークプラザ
■オープン予定日:2026 年11 月19 日(木)
■住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ3F
■営業時間:11:00~20:00
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