「鴨to葱」がLINKS IKEBUKUROへ 行列型ラーメンから商業施設の集客テナントへ
株式会社ケンコーは2026年8月17日、「らーめん 鴨to葱 池袋東口店」をLINKS IKEBUKUROの8階にオープンする。鴨、葱、水を軸に素材の旨みを引き出したラーメンと、名物の「飲める親子丼」を提供する。営業時間は11時から23時までとなる。
今回の出店で注目したいのは、鴨to葱が池袋に進出することだけではない。上野御徒町の行列店として知名度を高めてきたブランドが、開業直後の大型複合商業施設に入り、レストランフロアの集客を担うテナントへと立ち位置を広げている点にある。
鴨to葱は、上野御徒町を起点に、渋谷宮益坂、浅草、新宿西口など、通行量が多く、観光客や若者、深夜利用者も見込める繁華街へ展開してきた。JR新宿駅改札内のイイトルミネ新宿にも出店しており、路面店だけでなく、駅利用者を取り込む出店にも踏み込んでいる。池袋東口店は、その流れを駅直結の大型商業施設へ広げる店舗と位置づけられる。
出店先となるYodobashi-Ikebukuroは、関東最大級のヨドバシカメラと商業ゾーン「LINKS IKEBUKURO」で構成され、2026年6月30日に開業した。8階の「LINKS DINING」と「淀橋横丁」には、既存店を含めて計27店舗が集積。六厘舎、回転寿司 根室花まる、AUX BACCHANALESなど、店名そのものが来館動機になり得る店舗をそろえている。
このなかで鴨to葱を導入する意味は大きい。同じフロアには、濃厚な魚介豚骨つけ麺で知られる六厘舎がある。そこへ透明感のある鴨だしを特徴とする鴨to葱を加えることで、単にラーメン店を増やすのではなく、異なる嗜好から店を選べる構成になる。人気ブランド同士を競合させながら、ラーメンを目的にフロアを訪れる需要そのものを厚くするリーシングだ。
従来の百貨店系レストラン街は、家族の食事や買い物途中の休憩需要を中心に組み立てられる傾向が強かった。一方、LINKS DININGは、老舗や定番店を残しつつ、一人でも短時間で利用しやすい専門店や話題店を組み込んでいる。鴨to葱の出店は、若年層や通勤・通学客、観光客まで利用者を広げ、施設の日常的な来館頻度を高める役割を担うだろう。
池袋はJR、東京メトロ、西武池袋線、東武東上線が集まる巨大ターミナルである。JR池袋駅だけでも2024年度の1日平均乗車人員は49万9,128人に達する。駅直結という利便性に加え、ヨドバシカメラ、西武池袋本店、ロフト、スポーツ・アウトドアゾーンなどとの回遊も期待できる。
話題の新施設が鴨to葱を選び、鴨to葱も施設内で幅広い客層と接点を持つ。今回の出店は、行列型のラーメンブランドが、商業施設の集客を支える有力テナントへ進む転換点となりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■ 店舗概要
店舗名:らーめん 鴨 to 葱 池袋東口店
所在地:〒171-8433 東京都豊島区南池袋 1-28-1 LINKS IKEBUKURO 8F
オープン日:2026 年 8 月 17 日(月)
営業時間:11:00~23:00(L.O.22:30)
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