ストライプインターナショナルは10月9日、東京・新宿の地下街「京王モール」に「AMERICAN HOLIC(アメリカンホリック)」をオープンする。ブランド誕生10周年の節目で選んだのは、郊外型ショッピングセンターではなく、日本最大級のターミナル・新宿の地下動線だった。

AMERICAN HOLICは2016年にスタート。「ONにもOFFにも等身大で楽しむ、オトナの日常着」を掲げ、30~40代女性を中心に支持を広げてきた。現在の国内店舗数は180店舗。ストライプの主力ブランドの一つに成長している。

ただし、この成長を現在の川部将士社長体制だけの成果と捉えるのは正確ではない。川部氏が社長に就任した2023年2月時点で、AMERICAN HOLICはすでに年商200億円規模まで成長し、Green Parksと並ぶ好調ブランドだった。川部氏自身も就任直後に両ブランドを「収益の柱」と位置づけ、継続して注力する方針を示している。

興味深いのは店舗数だ。2023年11月には全国200店舗と紹介されていたが、2026年8月末は180店舗。少なくとも店舗数だけを見れば、川部体制下で大量出店によって拡大したわけではない。むしろ店舗網を選別しながらブランドの収益力を維持してきた可能性がある。

そのなかでの京王モール出店は意味深い。京王線新宿駅の2025年度1日平均乗降人員は68万4055人。京王モールはファッションを目的に訪れる館というより、新宿駅と西新宿を結ぶ日常的な地下動線に商業が連なる場所だ。

ここではルミネなどの高感度ファッションと正面から競う必要はない。仕事にも休日にも使え、手頃な価格で購入できるAMERICAN HOLICの日常着は、通勤や乗り換えの途中で服を買う需要との親和性が高い。郊外SCで培った「生活者の普段着」を、巨大ターミナルの日常導線へ持ち込む出店と見ることができる。

オープン時には全品20%オフに加え、SNSで高い支持を得る本部スタッフ「kana」も店頭に立つ。川部氏は就任時からSNSの体系化とOMO強化を課題に挙げており、オンラインで形成したスタッフのファンをリアル店舗へ呼び込む施策にも、その方向性が表れている。

AMERICAN HOLICは新体制になって生まれた成長ブランドではない。すでに強かったブランドを収益の柱として残し、店舗数を追うだけではなく、売れる場所と顧客接点を選び直している。その次の一手が新宿駅地下だとすれば、京王モール店は10周年以降のAMERICAN HOLICがどこで成長を取りに行くのかを見る一店になりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。

■『AMERICAN HOLIC 京王モール店』オープン概要
オープン日:2026年10月9日(金)

営業時間:10:00~21:00

所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿一丁目南口地下街1号京王モール

電話番号:03-3347-2361

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