バーガーキング(BK)の出店が続いている。ビーケー・ジャパンは10月25日に茨城県つくば市の「そよらつくば学園の森店」、30日に東京都大田区の「下丸子駅前店」を開業し、全国385店とする予定だ。2028年末には600店を目指す。今回の2店に見えるのは、駅前と日常の買い物拠点に接点を増やし、直火焼きのハンバーガーを普段の食事の選択肢にしていく動きである。
ただし、出店攻勢はBKだけのものではない。マクドナルドは2025年に120店を開き、83店を閉鎖。店舗数は37店純増の3,025店となった。2026年も1~9月に59店を開き、37店を閉鎖し、9月末で3,047店を展開する。新店の数だけなら、2025年に85店を出店したBKを上回る。違いは、マクドナルドでは多数の閉店を伴う店舗網の入れ替えも進んでいる点にある。
一方、モスバーガーは2026年9月末で国内1,306店。会社が掲げるのは、厳選した新規出店と低収益店舗の閉店を並行する方針だ。家賃や建築費が上昇しても利益を確保できる店舗モデルの開発に取り組み、カフェ需要への対応や店舗運営の効率化も進める。広く築いた店舗網の収益力を高めることが、出店と一体の課題になっている。
この2社に比べ、BKは国内の店舗網を広げる余地が大きい。2025年末に公表した337店に対し、今回の計画は48店多い。もっとも、店舗数の増加はそのまま競合からの顧客獲得を意味しない。これまで利用しにくかった地域で購入機会が増える効果と、既存のバーガー店から利用先が変わる効果は分けて見る必要がある。店舗網の拡大が、どれだけ継続利用につながるかが問われる。
その接点となるのが、今回のそよらへの出店だ。施設は研究学園駅から北へ約1.9キロに位置し、食品や生活用品を扱うイオンスタイルを核に、専門店10店を集める。BKは1階、サイゼリヤやカフェ、学習塾、子ども向け教室などは2階に配置される。広域から休日客を集める大型モールとは異なり、小商圏で高頻度の利用を目指す施設である。
この構成なら、BKは食事を目的に来る客に加え、食品の買い物や子どもの習い事に訪れる人との接点を持てる。施設側にも、短時間の食事に対応する店を加え、レストランやカフェとは異なる利用目的を受け止める意味がある。ただし、BK客が物販や2階へ回遊するかは別の課題だ。飲食店単独の集客と、館全体への効果を同一視することはできない。
下丸子駅前店も、通勤・通学の行き帰りに利用機会をつくる出店だ。駅前と買い物拠点という異なる立地で、日々の行動に入り込む。マクドナルドが店舗網を入れ替え、モスが収益基盤を磨くなか、BKは選べる場所そのものを増やしている。競争が具体化するのは全国の店舗数ランキングよりも、各地域で「今日、どの店で食べるか」の選択肢にBKが加わる場面だ。以下、同社のプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
店舗概要
■バーガーキング® そよらつくば学園の森店
オープン日時:2026年10月25日(日)9時
店舗住所:茨城県つくば市学園の森3-8-4 そよらつくば学園の森 1F
営業時間:9:00-22:00
■バーガーキング® 下丸子駅前店
オープン日時:2026年10月30日(金)8時
店舗住所:東京都大田区下丸子3-6-7
営業時間:8:00-21:00
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