やよい軒は客を2階まで呼べる 鶴見シークレインで示す“目的来店型”定食店の強さ
株式会社プレナスは2026年8月24日、横浜市鶴見区の複合施設「シークレイン」2階に、「やよい軒 鶴見シークレイン店」をオープンする。店舗は43席で、営業時間は8時から23時まで。2023年12月に発表した新しいブランドイメージを採用し、モダンな和を表現した暖簾や、やよい軒のルーツである「彌生軒」の歴史資料をモチーフとした壁紙を取り入れる。
注目したいのは、新しい店舗デザイン以上に、やよい軒がシークレインの2階を出店場所に選んだことだ。
シークレインは、JR鶴見駅と京急鶴見駅の間に位置する駅前複合施設である。ただし、JR鶴見駅と施設2階がペデストリアンデッキで直結しているわけではない。駅からはいったん地上へ下り、施設内のエスカレーターで2階へ上がる必要がある。駅前とはいえ、通行客が自然に流れ込む路面区画とは条件が異なる。
鶴見駅西口では、大戸屋ごはん処がフーガ2の2階で営業している。ただし、こちらは駅とペデストリアンデッキで接続されており、利用者の感覚では駅前動線上の店舗に近い。やよい軒の出店は、それよりも一段難しい条件で、客を2階まで呼び込む力が求められる。
それでも出店を決めた背景には、国内378店舗を展開するブランドの認知度がある。メニューの内容や価格帯、ごはん・だし・漬物のおかわり自由という特徴が広く知られており、偶然見つけて入るだけでなく、「やよい軒で食べる」と決めて来店する利用者を期待できる。視認性や自然流入だけに依存しない、目的来店型の定食店へ成長したからこそ成立する出店だ。
シークレインには住宅、ホテル、区民文化センター、コミュニティ施設、国際交流ラウンジなどが集まる。朝8時から夜23時まで営業する定食店は、通勤・通学客だけでなく、居住者や宿泊者、施設利用者の食事需要にも対応する。2階に継続的な人の流れをつくり、時間帯によって異なる利用者を受け止められる点でも導入効果は大きい。
やよい軒にとっては、ブランド力を生かして出店可能な区画を広げる一手となる。施設側にとっても、路面区画でなくても集客できるテナントが増えれば、上層階のリーシングに新たな選択肢が生まれる。鶴見シークレイン店は、強い日常業態なら客を上へ動かせることを示す、前向きな出店事例になりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■やよい軒 鶴見シークレイン店 概要
・住 所:〒230-0051神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目31-2 シークレイン2F
・営業時間:8:00~23:00
・席 数:43席
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