しまむらは9月28日、京都市下京区の四条河原町エリアに「しまむら四条河原町店(仮称)」を出店すると発表した。開業は2029年を予定する。京都府内37店舗目という数字以上に注目したいのは、同社が土地を取得し、7階建ての商業ビルを建設して「旗艦店」を構えることだ。
郊外ロードサイドを中心に全国へ店舗網を築いてきたしまむらにとって、今回の出店は従来型店舗の延長線上にはない。
同社は店舗の約70%を郊外型フリースタンディング、約15%をビルイン型としている。低コストで標準化された店舗を全国へ展開することが、しまむらの強さを支えてきた。一方、中期経営計画2027では、従来の郊外ドミナント出店に加え、都市部への出店を強化する方針を打ち出している。都市部ではポップアップストアなどで認知を高めながら、収益性の高い店舗につなげる考えだ。
その動きはすでに始まっている。2026年には首都圏でコルモピア21店舗を譲り受け、都市部の店舗基盤を拡大。さらに12月には福岡・天神西通りへ、しまむら、アベイル、バースデイの3事業を集めた店舗を出店する計画を進めている。
四条河原町店は、その都市部戦略をさらに一段進める存在になる。
商業施設の一区画へテナントとして入るのではない。京都を代表する商業地で土地を取得し、自ら建物をつくる。しまむらは今回の店舗を「旗艦店」と位置付け、国内だけでなく「海外への出店を見据え」認知度向上を図るとしている。2029年の開業に先立ち、今年度中には四条河原町エリアで期間限定店も展開する予定だ。
ここで京都という立地が効いてくる。
京都市によると、2025年の外国人延べ宿泊客数は約1731万人。中国、米国、台湾をはじめ世界各国から観光客が訪れる。四条河原町は高島屋京都店などの大型商業施設と専門店が集中し、地元客と国内外の観光客が交わる京都最大級の商業集積だ。国内にいながら海外消費者にも「SHIMAMURA」を見せられる場所でもある。
しまむら自身もすでに海外で動いている。台湾では「思夢樂」を展開し、タイでは「SHIMA Park」を運営。2026年には台湾・桃園やタイ・パタヤで期間限定店を出店するなど、新たな市場を探っている。
そう考えると、四条河原町店は単なる京都の大型店ではない。
郊外で日常衣料を販売する店舗網によって成長してきたしまむらが、都市中心部でブランドそのものを見せる店舗へ踏み出す。その先には海外市場もある。郊外から都市へ、そして世界へ。その接続点として選ばれたのが、国内外から人が集まる京都・四条河原町だったと見ることができる。
2029年に誕生する7階建ての旗艦店は、しまむらがこれまで築いてきた「郊外の日常着」という強さを、都市と海外でも通用するブランドへ変えられるかを試す店舗になりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
●店舗概要
・住所 :京都府京都市下京区四条通寺町西入奈良物町367番外
・オープン:2029年予定
・駐車場 :無し
*記載の情報は現時点の計画案です
FOR TENANT
商業施設への出店をお考えですか?
全国のショッピングセンター・商業施設への出店情報を無料で受け取れます。希望エリア・業態を登録するだけで、施設側からアプローチが届く仕組みです。
無料で出店希望を登録する →


