株式会社ビギは10月7日、大丸福岡天神店本館5階に「MEN’S BIGI(メンズビギ)」をオープンする。同館限定のツイードスタンドカラーブルゾンも展開。英国調を軸とするブランドが、大人の男性に向けた装いの選択肢を加える。
メンズビギの原点は、菊池武夫氏が1973年に立ち上げた「ビギ・メンズ」にある。1975年に株式会社メンズ・ビギとして独立し、2025年4月には株式会社ビギと合併した。半世紀を経た現在も、英国調をベースにした服づくりを続けている。
その魅力は、きちんと見える服に、着る人の遊び心を残せるところだ。今回の限定ブルゾンは、ツイードのクラシックな表情にリブ仕様を組み合わせ、品のよさとくつろぎを両立させる。価格は税込5万9400円。ジャケットほど構えず、それでも装いには気を配りたい。そうした大人の外出着として、ブランドの持ち味が伝わる一着である。
過去の蓄積を、今の服に翻訳する取り組みも見逃せない。2026年秋冬には、顧客やスタッフらの人気投票を踏まえ、1983年と1985年のスタジャンを再構成した。素材や色、シルエットを更新し、当時の存在感を現在の装いにつなげている。かつて憧れた服を、今の自分に合う形で楽しめることは、歴史を持つブランドならではの価値だ。
大丸福岡天神店では、2025年12月にも50周年記念のポップアップを開催しており、今回の出店には継続した接点がある。一方、ブランド公式サイトでは9月3日付で福岡三越店の閉店を告知している。両店の正式な移転関係は確認できないものの、今回を天神での単純な店舗純増として捉えることはできない。
施設側から見ると、さらに輪郭が明確になる。同館は10月4日から10日にかけ、メンズビギに加えてニューヨーカー、レセント、マグノリアトウキョウ、パパスを本館4・5階へ導入する。トラッドや素材を重視したカジュアルなど、異なる着こなしを提案する5ブランドの組み合わせだ。大人の男性が、自分の好みに合わせて服を選べる売場を厚くする動きと読める。
ここで問われるのは、服への関心を持ち続ける大人に、百貨店で買う理由をどこまで提供できるかだ。仕事着だけでは表せない好みや個性を、休日の装いで楽しみたい。その需要に対し、メンズビギは品格と遊び心を併せ持つ選択肢になる。ブランドの歴史を懐かしさで終わらせず、今着たい服として届けられるか。今回の出店は、大丸の紳士売場が大人のおしゃれにどう応えるかを見る一つの手がかりとなる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗情報
店舗名:MEN'S BIGI 大丸福岡天神店
オープン日:2026年10月7日(水)
場所:大丸福岡天神店 本館5F
営業時間:10:00〜19:00(※施設の営業時間に準じます)
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