商業施設の「日常化」とドラッグストアの存在感

かつて商業施設(SC)は「ハレの日」の場所でしたが、現在はスーパーやドラッグストアを中心とした「日常(ケ)」の拠点へとその役割を大きく変えています。ドラッグストアは来店頻度が非常に高く、施設全体に回遊を生み出す「マグネットテナント」として、最優先の誘致対象となっています。

SC出店におけるドラッグストアの3つの戦略モデル

1. 都市型・駅ビルモデル

都心部の駅ビルに出店するタイプです。ターゲットは主にオフィスワーカーや通勤客です。30〜50坪とコンパクトながら、「カウンセリング化粧品」などの比重を高め、坪単価を最大化させる戦略を採ります。

2. 郊外モール・NSCモデル

郊外型の大型SCに出店するタイプです。100坪から300坪以上の広大な面積を持ち、日用品から冷凍食品まで扱う「ディスカウントストア」に近い役割を果たします。

3. 調剤併設・クリニックモール連携モデル

施設内に医療モールが併設されている場合に出店するタイプです。処方箋を受け付ける調剤機能をメインに据え、地域住民の健康インフラとしての価値を提供します。

SC出店で必ず直面する「設備」と「法規制」のハードル

1. 調剤室の設置と薬機法への適合

調剤を併設する場合、薬機法に基づき、調剤室の広さや構造が厳格に定められています。設計段階で保健所との事前協議が不可欠です。

2. 納品車両の導線と荷捌きスペース

ドラッグストアは商品の回転が速く、嵩張る商品が多いため、毎日大量の納品が発生します。専用の荷捌きスペースを確保できるかが、長期的な収益を左右します。

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