JR大阪駅直結のルクア サウスは、11月24日の第2期開業で、キャラクターショップを10〜13階に広げる。12階に出店するベネリックの「JUMP SHOP」は、13階の「ONE PIECE 麦わらストア」と同じ作品を扱う一方、『カグラバチ』の立像や店舗限定商品も用意する。上層階に足を運んだ客が、下の階でもう一軒寄る理由を作品でつくる。ルクア サウスの配置には、キャラクターコンテンツを使ったシャワー効果の仕掛けが見える。
ベネリックは1987年に前身の会社を設立し、1997年に現社名へ変更した。2003年にはバンダイのマーケット開発部の一部営業権を取得。2004年には、集英社公認のJUMP SHOPを東京ドームシティに開いた。その後も、スタジオジブリ作品を扱う「どんぐり共和国」など、異なる権利元の作品を専門店として展開してきた。作品に合わせた商品を企画し、造形物や店内演出、限定品や催事で来店のきっかけをつくる。期間限定で展開した「カービィカフェ」を2019年に東京ソラマチで常設化したように、作品の世界を物販から飲食にも広げている。
こうした専門店の展開を考えるうえで、いまの市場には二つの動きがある。日本動画協会が10月30日に発表した速報値では、2025年の広義のアニメ産業市場は前年比約16%増の4兆4,491億円に達し、うち海外市場は2兆5,426億円を占めた。一方、同協会の2024年の分野別集計では、国内の商品化市場は7,488億円で、国内の分野別では最大だった。海外市場の伸びは日本のアニメが国境を越えて消費される規模を示し、国内の商品化市場の厚みは、視聴後も作品と関わりたいファンに向けた物販の土台を示す。駅ビルにとっては、地元のファンにも旅行で訪れたファンにも、そこでしか手に入らない商品や展示を目当てに足を運んでもらえる余地がある。
ルクア サウス13階では、大丸梅田店時代からの「ポケモンセンターオーサカ」「ニンテンドーオオサカ」「ONE PIECE 麦わらストア」が営業を続ける。その下の12階には、JUMP SHOPと同じベネリックが「ULTRAMAN STORE」と「STAR WARS STORE by BENELIC」も出店する。JUMP SHOPは『ONE PIECE』を接点に13階の来店客を受け止められる。ウルトラマンとスター・ウォーズは、別の作品を目当てに12階へ直接来る客を呼べる。13階から降りる人を受け止めながら、12階にも独自の集客力を持たせる配置だ。11階にも「ちいかわパークストア」などが加わり、館は下りエスカレーターにもキャラクターが来館者と一緒に降りる映像演出を設ける。
ベネリックは今年2月、同じ梅田のHEP FIVEにあるJUMP SHOPも改装した。近い商圏に同じ看板を掲げるルクア サウス店の違いは、上の階にも同じ作品の専門店があり、同じ階には別の作品の専門店がそろうことだ。開業時の混雑は個々の作品の集客力でも起きる。シャワー効果を見極めるには、整理券による入場制限が落ち着いたあと、13階を目当てに来た客がどれだけ12階に立ち寄り、さらに下の階にも足を延ばすかが問われる。以下、ベネリック株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗概要
店舗名称:JUMP SHOP大阪ルクア サウス店
所在地 :ルクア サウス 12F LUCUA キャラクターズワールド(大阪府大阪市北区梅田3-1-1)
営業時間:10:00〜20:00 ※施設に準ずる
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