JR鹿児島シティが運営するアミュプラザ鹿児島は、2026年4月から2027年3月にかけて、約50店舗、対象売場面積約6,000平方メートルの大型リニューアルを進めている。10月13日には、11月に開業する新店・改装店計9店舗と、2027年春に開業予定の約30店舗のうち23店舗を発表した。注目されるのは、低層階の店舗配置を組み替え、駅前で受け止める買い物の目的を広げる点だ。
その動きを象徴するのが、3COINS+plusの拡張移転である。本館1階から2階へ移り、11月13日に九州最大級の規模で開業する。一方、2027年春の1階にはCOACH、PANDORA、Soup Stock Tokyo、H&F BELXが登場。通路や天井なども、2004年の開業以来初めて大規模に刷新する。生活雑貨の人気店を拡大しながら、館の顔となる1階にブランド品の購入や食の利用を重ねる再配置と読める。
2階では、ディズニーストアが11月19日に開業する。約1,100点の商品に加え、キャラクターが現れる仕掛けや鹿児島をモチーフにした店舗限定商品を用意する。同階のサンリオやカプセルトイ専門店「#C-pla」、3COINS、芋屋金次郎と合わせ、衣服を買う予定がなくても訪れる理由が厚くなる。日常的な買い足しと、好きなキャラクターを目当てにした来店を受け止める構成だ。
この改装は、好調な営業基盤の上で進められる。2025年度の売上高は、アミュプラザ鹿児島、さつまち鹿児島中央駅、AMU WEの3施設合計で328億円、入館者数は2,448万人と、ともに過去最高を更新した。同社は映画のヒットやキャラクター催事、フロア改装などを好調の要因に挙げている。今回の再編は、既にある集客力を、より幅広い購買へつなげる投資と位置づけられる。
天文館との競合にも関わる。山形屋の現行フロアガイドにはCOACHが掲載されており、アミュへの導入は、百貨店と重なるブランド購買の選択肢を鹿児島中央駅側に増やすことになる。ただし、山形屋店の移転や今後の営業については今回の発表では確認できず、店舗の流出と捉えることはできない。
今回の構成から見えるのは、施設全体を高価格帯へ寄せる方向ではなく、日常雑貨からブランド品まで購入目的の幅を広げる方向だ。駅前で食事や雑貨の買い物を済ませる人に、別の売場を訪れる理由も用意する。その選択肢が増えるほど、駅前だけで買い物が完結する力も強まる。個々の新店の話題性を、階をまたぐ買い回りにつなげられるか。低層階再編の成果は、その接続にかかっている。以下、同社のプレスリリースから画像を引用。
※パース内容は予定であり、今後変更となる可能性あり ※パース内容は予定であり、今後変更となる可能性あり 【第2弾店舗一覧】 【第3弾先行発表店舗一覧】
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