東神開発は10月15日、福岡市の博多リバレインモール地下2階に「TOHO entertainment STORE」を開く。東京・日比谷、大阪・梅田に続く3号店で、九州では初出店となる。東宝グループの「ゴジラ」、アニメ、演劇に関する商品を一つの店に集め、作品の特別展示やグッズ展開も定期的に行う予定だ。
映画興行が伸長、アニメ市場も過去最高に
出店の背景には、映像作品をめぐる市場の勢いがある。日本映画製作者連盟によると、2025年の国内映画興行収入は2744億5200万円で、前年比32.6%増。入場人員も同30.7%増えた。邦画の興収上位には『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』や『名探偵コナン 隻眼の残像』などのアニメ作品が並ぶ。日本動画協会がまとめた2024年の広義のアニメ産業市場も3兆8407億円と過去最高を記録した。ただし、その伸びは海外市場の寄与が大きい。全国的な市場拡大を、福岡の店舗需要へそのまま置き換えることはできない。
東宝が広げる、劇場の外でのファンとの接点
それでも、東宝が作品を上映・上演する場の外へ常設店を広げる理由は見える。同社は映画・アニメ・演劇などのコンテンツとIP創出を成長投資の重点に置いている。今回の店では、11月公開予定の『ゴジラ-0.0』に関する商品に加え、「ちびゴジラ」、TOHO animation作品、演劇・ミュージカルの公演グッズを扱う。公開中の話題作だけに頼らず、複数の作品を入れ替えながらファンが再訪する理由をつくれる構成だ。
博多座を擁するリバレインで、地下への回遊をつくれるか
博多リバレインという場所にも意味がある。施設群には博多座、福岡アジア美術館、ホテルがあり、モールの上層階には福岡アンパンマンこどもミュージアムが入る。さらに地下鉄中洲川端駅と直結する。演劇を観に来た人や、親子で作品の世界を楽しみに来た人が訪れる一方、今回の店はゴジラや幅広いアニメ、舞台作品のファンにも来館の目的を提示する。特に、従来は劇場やオンラインで販売していた公演グッズを常設店で扱う点は、博多座を擁する立地と相性がよい。
焦点は、作品の人気を一時的な開店需要で終わらせず、展示や商品更新を通じて来店につなげられるかだ。東宝にとっては九州のファンと日常的に接する拠点となり、リバレインにとっては文化施設への来訪を地下の商業フロアにも広げる機会になる。ただし、館内で実際にどれほど回遊が生まれるかは、開店後の運営を見なければ判断できない。
以下、同社のプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
TOHO entertainment STORE 福岡・博多リバレインモール店
• オープン日: 2026 年 10 月 15 日(木)
• 所在地: 〒812-0027 福岡県福岡市博多区下川端町 3-1 博多リバレインモール [B2F]
• 営業時間: 10:00 ~ 19:00 (施設営業時間に準ずる)
FOR TENANT
商業施設への出店をお考えですか?
全国のショッピングセンター・商業施設への出店情報を無料で受け取れます。希望エリア・業態を登録するだけで、施設側からアプローチが届く仕組みです。
無料で出店希望を登録する →



