アンドブリッジが西武東戸塚S.C.へ 郊外型から「上質なオフプライス」へ広がる出店戦略
ワールドグループの株式会社アンドブリッジは2026年8月10日、オフプライスストア「&Bridge(アンドブリッジ)」を西武東戸塚S.C.モール館4階に期間限定でオープンした。売場面積は約114坪。国内外ブランドの余剰在庫を再編集し、最大90%オフで販売する。
アンドブリッジは2019年に事業を開始した。単一ブランドの商品を扱う一般的なアウトレットとは異なり、複数ブランドから商品を仕入れ、一つの売場に編集して販売する業態である。西大宮やニトリモール相模原、ニューポートひたちなかなどへの出店を経て、2022年にはイオンスタイル南砂とモラージュ菖蒲へ進出。路面店や都市近郊店だけでなく、ファミリー客が訪れる大型SCにも出店モデルを広げてきた。
したがって、今回の西武東戸塚S.C.店を「郊外型商業施設への実験出店」と見るのは適切ではない。注目すべきは、既存店の中でも比較的高単価な商品を選び、レディスアパレルを強化した点にある。生活雑貨も含め、商品数の多さや値引き率だけで集客するのではなく、館とフロアの客層に合わせて品揃えを絞り込んだ。
出店場所となる4階は、コスメ・ビューティー雑貨、メンズ、レディスが集まるファッションフロアだ。西武東戸塚S.C.は2020年、西武東戸塚店から名称を変更し、全館テナント型の郊外型モデル店舗へ転換した。一方で、百貨店時代から続くファッションや化粧品の顧客接点も残している。駅直結で周辺住宅地の日常需要を取り込みながら、価格だけではなく、品質やブランドを見て商品を選ぶ客層との接点を持つ施設である。
アンドブリッジにとって東戸塚は、郊外型店舗で確立した「宝探し」の楽しさを残しながら、より上質な商品構成へ幅を広げられる立地といえる。安さを前面に押し出したオフプライスから、価格に対する品質の高さや、思いがけないブランドとの出会いを価値とする売場への進化である。
期間限定出店で確認するのは、業態そのものの成立性ではない。高単価商品とレディスを中心にした編集が、東戸塚の女性客にどこまで受け入れられるかだろう。成果が得られれば、百貨店からSCへ転換した都市近郊施設や、ファッション売場の再構築を進める郊外施設に対し、新たな出店パッケージを提示する可能性がある。
【店舗概要】
店舗名:アンドブリッジ 西武東戸塚S.C.店
オープン日:2026年8月10日(月)~
営業時間:10:00~20:00
所在地:神奈川県横浜市戸塚区品濃町537-1 西武東戸塚S.C. モール館4階 イベントスペース
売場面積:約114坪
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