フライングタイガーがデパートリウボウへ 上層階の回遊を生む「すごす百貨店」の新たな一手
Flying Tiger Copenhagen(フライングタイガーコペンハーゲン)は2026年9月18日、沖縄県那覇市のデパートリウボウ6階に「沖縄リウボウストア」をオープンする。那覇市内では初、沖縄県内ではイオンモール沖縄ライカムストアに続く2店舗目となる。
今回の出店は、いきなり那覇中心部へ常設店を構えるものではない。フライングタイガーは2024年10月から2025年1月までデパートリウボウでポップアップストアを開催。その後、2025年3月に沖縄県初の常設店をイオンモール沖縄ライカムへ出店した。
期間限定店で那覇市内の反応を確認し、郊外型モールで県内常設店の運営実績を積み、再び那覇中心部へ戻ってくる。需要を段階的に確かめながら商圏を広げる、堅実な沖縄攻略といえる。
新店舗には約1,300種類の商品をそろえる。家族や友人と楽しむゲーム、ギフト、キッチン用品に加え、開業時にはハロウィンを中心とした季節商品も展開する。店内を一方向に進みながら商品を発見するワンウェイ型の売場も採用され、買うものを決めて来店するだけでなく、店内を歩くこと自体が目的になる店舗だ。
この特徴は、デパートリウボウが進める再編とも重なる。同館は「すごす。百貨店」を新たなコンセプトに掲げ、2025年には2階の一部を物販中心の売場から約350席の「リウボウフードホール」へ転換した。百貨店を商品購入だけの場所から、食事や交流を含めて時間を過ごす場所へ変えようとしている。
フライングタイガーが入る6階は、リビング用品やベビー・キッズ、イベントスペースなどで構成される。ゲームやパーティー用品、キッチン用品を扱う同店は既存売場との親和性が高く、子育て世帯や若年層を上層階へ引き上げる役割も期待できる。
館内には2階のPLAZA、8階の無印良品とFrancfrancがあり、生活雑貨を扱う店舗はすでにそろっている。しかし、フライングタイガーの強みは、手頃な価格の商品にユーモアや季節性を加え、売場全体を娯楽として成立させる点にある。類似業態を増やすというより、雑貨を軸に異なる買物体験を積み重ね、2階から8階までの回遊理由を厚くする導入と見るべきだろう。
デパートリウボウは、ゆいレール県庁前駅に直結し、国際通りの入口に位置する。地元住民の日常動線と国内外から訪れる観光客の動線が重なる立地だ。郊外型のイオンモール沖縄ライカムストアとは商圏や利用目的が異なるため、県内2店舗の競合も限定的と考えられる。
ポップアップで見つけた需要を常設店へ育てるフライングタイガーと、従来型百貨店から滞在型の都市商業施設へ変わろうとするデパートリウボウ。今回の出店は、両社の方向性が重なった結果である。フライングタイガーが上層階への回遊をどこまで生み出せるかは、「すごす。百貨店」の成否を測る一つの指標にもなりそうだ。以下、Zebra Japan株式会社のプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
■店舗概要
店舗名称 Flying Tiger Copenhagen 沖縄リウボウストア 所在地 〒900-8503 沖縄県那覇市久茂地1-1-1 デパートリウボウ 6F オープン日 2026年9月18日(金) 営業時間 10:00-20:00 定休日 デパートリウボウに準じます。
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