2026年2月21日、タワーレコード株式会社は、千葉県浦安市のイクスピアリに「TOWER RECORDS mini 舞浜イクスピアリ店」を出店する。店舗面積は9.93坪で、同社が展開してきた小型業態の中でも最小規模となる。舞浜という観光色の強い立地を踏まえ、物販売場を極限まで絞り込み、施設内の屋外イベントスペースを主戦場とする設計が明確に打ち出された出店である。

タワーレコードは2000年代以降、CD市場の縮小に直面しながらも、日本市場では店舗網を維持・更新してきた。2002年の米国本社からの独立後、伊藤忠商事やセブン&アイ・ホールディングスなどとの資本関係を経て、2012年にはNTTドコモの子会社となっている。こうした資本環境の下で、同社は「売場面積の拡大」ではなく、「体験接点の再設計」を軸に業態を組み替えてきた。その象徴が、イベント連動型の小型店舗であるTOWER RECORDS miniの展開である。

舞浜イクスピアリ店の特徴は、店内機能を新譜や話題作、グッズに限定し、音楽体験の中心を館内2階の「セレブレーション・プラザ」に置いている点にある。屋外型イベントスペースを常設の“拡張売場”として活用する前提で設計された店舗であり、従来の「売場内で完結する音楽ショップ」とは役割が異なる。売場は情報発信と接点づくりに徹し、体験は施設側の共用空間で展開するという分業構造が明確だ。

この構成は、舞浜というエリア特性とも整合する。通勤客中心の駅ナカや都市ターミナルと異なり、イクスピアリは観光・レジャー目的の来街者が多く、滞在時間も比較的長い。イベントを目的化しやすい環境において、常設の大型売場を持たずとも、音楽との接点を成立させられる。極小店舗でありながら存在感を確保できる理由は、施設側の空間設計と一体で業態を組み立てている点にある。

TOWER RECORDS mini 舞浜イクスピアリ店は、単なる「日本一小さなタワレコ」という話題性にとどまらない。資本構造の変遷を経て、体験価値を核に再構築してきたタワーレコードの現在地を示す店舗であり、屋外イベントスペースを前提に成立する新しい音楽専門店の一形態として位置づけられる。以下、タワーレコード株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。

■店舗概要

店名:TOWER RECORDS mini 舞浜イクスピアリ店

営業時間:11:00~19:00

休業日:不定休 ※イクスピアリに準じる

住所:〒279-8529 千葉県浦安市舞浜1-4

最寄り駅:JR京葉線 舞浜駅

店舗面積:9.93坪

オープン:2026年2月21日(土)

■屋外イベントスペース ※イクスピアリ2階「セレブレーション・プラザ」

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