東京を代表するレジャースポットが大規模リニューアル
東京のレジャースポットといえばどこを思い浮かべるだろうか?東京ディズニーリゾート?でもあそこは千葉なので東京都内に限りると意外と少ない。都心部の真ん中にほど近い場所にどんと昔からあるのが後楽園。その後楽園は東京ドームとしていまや一大商業ゾーンになっているが、その東京ドームシティがこの度大規模なリニューアルを実施するとのこと。三井不動産株式会社のグループ参加になり初めての大規模リニューアルということもあり注目が集まる。そもそも東京ドームシティのある場所はどういう場所だったのか?これまでの東京ドームシティのレジャー機能の役割について考察を加え、今回のリニューアルに言及していきたい。
もともと水戸徳川初代である徳川頼房が湿地帯につくりあげた小石川屋敷が後楽園の元になっている。二代目の水戸光圀の時代に庭園の改修が行われ1669年頃に後楽園とい命名され、江戸の町人に開放も行われたという。江戸時代の人にとっても観光スポットになっていた場所でもある。明治維新後には政府が買い上げ保存されたがその周辺は兵器工場である東京砲兵工廠が立ち並ぶようになった。その一部の陸軍の工場跡地は株式会社後楽園スタジアムに払い下げされ1937年に後楽園球場が開場した。現在では面影が無いが1949年には都内初の競輪場である後楽園競輪場もあった。1955年には後楽園ゆうえんちが誕生、1971年からスーパー戦隊シリーズのヒーローショーが行われ始めた。そして2003年に東京ドームシティアトラクションズに改称し、遊園地の一部にショッピングセンター、日帰り入浴施設のラクーアが開業した。
レジャー機能として注目したいのがアミューズメントパークとしての機能ではあるがそのなかでもとりわけスーパー戦隊シリーズのヒーローショー。東京ディズニーリゾートはテーマで彩られたテーマパークで、テーマに沿ったコンテンツを展開する。他方で後楽園の提供したのはプラットフォーム型コンテンツ・サービス。後楽園が戦隊シリーズヒーローショーのプラットフォームになり、そのプラットフォームに毎年コンテンツが入れ替わるという仕組みの娯楽を提供し続けている。コンテンツは放映されているヒーローが変わることで入れ替わるというものになる。そのたびに来場機会を来園者に提供し続ける仕組みとなっている面白いレジャー機能。
その東京ドームシティがロゴの変更、タグライン・コピーの変更、コンセプトの変更、マスターデザインの変更、ラクーアのリニューアル、吉本興業グループとの協業による新劇場の建設、東京ドームホテルの新コンセプトフロア創出、東京ドームの座席リニューアルなど大規模のリニューアルに取り組む。そもそも老巧化していた施設のリニューアルを行わなければならないタイミングでもあった同施設が三井不動産株式会社の開発力と相乗効果でどこまで施設の魅力をひきあげることができるかが課題でもある。株式会社東京ドームのプレスリリースから新ロゴとリニューアル後のイメージを引用。