六厘舎が池袋に6年半ぶり新店、つけ麺文化の記憶を持つ街で“目的来店型”ブランドを展開
六厘舎 池袋店が2026年6月15日、東京・池袋のヨドバシHD池袋ビル8階にオープンする。運営する松富士食品によると、六厘舎の新店は2019年11月の上野店以来、約6年半ぶりで、今回が6店舗目となる。出店地は東京都豊島区南池袋1-28-1。営業時間は11時から22時までを予定している。
今回の出店は、単なる人気つけめん店の新規出店にとどまらない。池袋は、つけ麺の元祖とされる「特製もりそば」を広めた東池袋大勝軒を擁する街であり、つけ麺文化を語るうえで欠かせない土地である。東池袋大勝軒の公式情報でも、「特製もりそば」は東池袋大勝軒の山岸一雄氏が考案したものとされ、同店は1961年に東池袋で開業したと説明されている。 その池袋に、濃厚スープと極太麺のスタイルで行列型のつけめんブランドとして支持を集めてきた六厘舎が出店することは、街の食文化の記憶と現在の商業施設集客が交差する動きといえる。
六厘舎は、東京ラーメンストリート、東京ソラマチ、大崎、上野、羽田空港といった都内主要拠点に店舗を構えてきた。リリースでも、六厘舎を「濃厚スープに極太麺を合わせるスタイルを確立した、つけめん界の先駆者」と位置付けている。 出店数を急拡大するブランドではなく、広域からの来街者が見込める場所や、交通結節点、観光・出張動線と接続する場所を選んできた点に特徴がある。池袋店は、その慎重な出店姿勢の延長線上にある。
出店先となるヨドバシHD池袋ビル8階は、旧西武池袋本店のレストラン街として親しまれてきた「ダイニングパーク池袋」のフロアにあたる。西武池袋本店は、8階レストラン街について2024年9月1日から運営会社が変更になったと案内している。 また、ヨドバシHD池袋ビル側も同フロアをレストラン街として案内しており、池袋駅東口の大規模商業施設内における飲食フロアとしての役割を担っている。
百貨店上層階のレストラン街は、従来、買い物客の食事需要を受け止める場所として機能してきた。一方で、現在の池袋東口は、旧西武池袋本店の再編や周辺商業の更新が進むなかで、施設そのものの来店理由をどう再構築するかが問われている。そこに六厘舎のような目的来店性の高いブランドが入る意味は大きい。買い物のついでに食べる飲食ではなく、「六厘舎に行く」という動機そのものが、8階レストラン街への導線を生み出すからだ。
池袋には、東池袋大勝軒によって培われたつけ麺の歴史がある。一方、六厘舎は東京駅などの商業施設内で、つけめんを行列型の集客コンテンツとして定着させてきたブランドである。今回の出店は、つけ麺の原点を持つ街に、現代の商業施設型つけめんブランドが加わる構図になる。池袋という土地の文脈を踏まえると、六厘舎 池袋店は「6店舗目」という数字以上に、出店場所そのものがニュース性を持っている。
施設側にとっても、六厘舎の導入はわかりやすい集客装置となる。池袋駅周辺には飲食店が多く、ラーメン・つけ麺の選択肢も厚い。そのなかで、百貨店由来の上層階レストラン街に目的来店型ブランドを置くことは、フロアへの誘引力を高める施策となる。とくに六厘舎は、東京駅や羽田空港のように広域客を受け止める場所で実績を持つブランドであり、池袋の通勤・通学・買い物・観光・イベント来街の幅広い客層と接続しやすい。
六厘舎にとっても、池袋は単なる都内追加出店ではない。東池袋大勝軒の記憶を持つ街であり、つけ麺そのものへの理解が深い市場でもある。その場所に、約6年半ぶりの新店として入ることは、ブランドの存在感を改めて示す機会になる。大量出店ではなく、象徴性のある場所を選ぶことで、六厘舎は“つけめんの先駆者”としてのブランド価値を池袋で再提示することになる。
池袋東口の商業環境が再編されるなか、ヨドバシHD池袋ビル8階に六厘舎が入ることは、飲食フロアの更新にとどまらない。つけ麺文化の原点を持つ街に、現在の行列型ブランドが加わることで、池袋の食の記憶と商業施設の集客戦略が重なる。六厘舎 池袋店は、池袋の新しい飲食導線をつくる一店として注目される。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■ 店舗概要
店名: 六厘舎 池袋店
開業日: 2026年6月15日(月)
所在地: 東京都豊島区南池袋 1-28-1 ヨドバシHD池袋ビル 8階
営業時間: 11時~22時(LO:22時)
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