ハンズ ビーから「ハンズ」へ 自由が丘で試される482㎡のコンパクト型店舗
ハンズ ビーから「ハンズ」へ 自由が丘で試される482㎡の本体ブランド
株式会社ハンズは2026年9月17日、自由が丘駅徒歩1分の新商業施設「JIYUGAOKA MUSE SQUARE」3階に、ハンズ 自由が丘店を開業する。店舗面積は約482㎡。一見すると自由が丘への新規出店だが、今回の動きで注目したいのは、7月26日に閉店するハンズ ビー武蔵小杉東急スクエア店からの「移転」と位置づけられている点だ。
武蔵小杉店は2013年に開業した約350㎡の小型店で、ヘルス&ビューティー、ステーショナリー、ハウスウェアなど、日常的に立ち寄りやすいカテゴリーを編集してきた。自由が丘店は約38%広くなるが、それでも大型のハンズとは異なるコンパクトな規模である。つまり、売場を単純に大型化するのではなく、「ハンズ ビー」の屋号を外し、本体ブランドの「ハンズ」として再構成する出店と見るべきだろう。
自由が丘にハンズ系店舗が登場するのは初めてではない。2011年にはフレル・ウィズ自由が丘にハンズ ビーが出店し、2022年9月まで営業していた。今回は約4年ぶりの再進出であり、しかも小型専門店ではなく「ハンズ」の看板を掲げて戻ってくる。自由が丘での営業経験を踏まえながら、ブランドの見せ方を一段引き上げた再挑戦ともいえる。
出店先のJIYUGAOKA MUSE SQUAREには、家具・インテリアのLIVING HOUSE/SEMPRE edit、文具のForma、グリーンとカフェを組み合わせたNODERIUM/SOHOLM CAFÉなど、暮らしを提案する店舗が集まる。ハンズは大型店のように圧倒的な品ぞろえで目的来店を生むというより、館内を回遊する来館者に対し、文具、コスメ、キッチン、季節用品、ギフトなどを横断的に見せる役割を担うことになりそうだ。
自由が丘は、インテリアや生活雑貨の専門店が街に分散し、店舗を巡ること自体が来街目的になる商圏である。その中で求められるのは、単に感度の高い雑貨を並べることではない。専門店では拾いきれない実用品や補修用品、思いがけない便利商品までそろう「ハンズらしい雑多さ」を、482㎡の中でどう編集するかが勝負になる。
かつてのハンズ ビーは、自由が丘の感度に合わせて商品を絞り込む業態だった。今回の店舗は、そこから一歩進み、限られた面積でもハンズ本体の世界観を表現しようとするものだ。ハンズ ビーより売場を広げながら、大型店ほど商品を積み込まない。その中間に位置する店舗として、実用品とライフスタイル提案をどう両立させるかが問われる。
今回の出店は、ハンズ ビーの延長線上にある小型店ではなく、コンパクトな面積でも本体ブランドの価値を表現する「新しいハンズ」の試金石である。武蔵小杉の日常利用型店舗から、自由が丘の回遊・発見型店舗へ。移転という言葉以上に、商圏と業態の双方を組み替える出店といえそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店 名 : ハンズ 自由が丘店
出店場所 : 東京都目黒区自由が丘一丁目29番地区内 3階
交 通 : 東急東横線・東急大井町線「自由が丘駅」徒歩1分
開 業 日:2026年9月17日(木)
店舗面積 : 約482平方メートル
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