若者の「自己表現する食」を郊外モールへ 菜菜麻辣湯がイオンモール名古屋茶屋に出店
クリエイト・レストランツは2026年7月30日、麻辣湯専門店「極味薬膳スープ 菜菜麻辣湯」をイオンモール名古屋茶屋3階フードコートに開業する。2025年10月のCIAL横浜ハマチカ店から数えて6店舗目。イオンモールナゴヤドーム前、ららぽーと愛知東郷に続き、愛知県内では3店舗目となる。
麻辣湯は、単なる激辛麺の流行ではない。SHIBUYA109 lab.が15~24歳の女性619人を対象に実施した「トレンド大賞2025」では、カフェ・グルメ部門の1位に選ばれた。評価されたのは、春雨や野菜を中心としたヘルシーなイメージに加え、具材を自分で選ぶ場面がショート動画として拡散されたことだ。
菜菜麻辣湯も、店頭に並ぶ野菜、肉、練り物、きのこ類から好みの具材を選び、薬膳・担々・豆乳の3種類のスープ、0辛からの辛さ、6種類の麺を組み合わせる。完成した一杯だけでなく、「何を選ぶか」という過程そのものが商品になっている。食事でありながら、小さな買い物や編集作業に近い。自分専用の構成をつくり、写真や動画で共有できる点が、個性やカスタマイズを重視する若年層と噛み合った。
駅前型の店舗を数多く展開する七宝麻辣湯に対し、菜菜麻辣湯の出店先はCIAL、イオンモール、横浜ワールドポーターズ、ららぽーとなど、商業施設に一貫している。クリエイト・レストランツは麻辣湯を若者だけの専門食ではなく、館内で選ばれる一つの麺カテゴリーとして標準化しようとしている。
一方、「タイパが良い」と単純に言い切るのは難しい。具材を選ぶ工程自体を楽しむ業態であり、初めて利用する客には注文方法が分かりにくくなる可能性もある。それでも、一杯の中で辛さ、量、栄養、満腹感をその日の気分に合わせて調整できるため、ソロ客との相性は良い。複数人が同じ料理を選ぶ必要のないフードコートなら、家族や友人の中で1人だけが麻辣湯を食べたい場合にも成立する。
今回の出店先であるイオンモール名古屋茶屋は、総賃貸面積約7万5,000平方メートル、駐車台数約3,300台の大型郊外モールだ。ここで問われるのは、都市部の若者が育てた「自己表現する食」が、ファミリー客を含む郊外の日常食へ広がるかである。
クリエイト・レストランツは、流行店を路面で追うのではなく、自社が運営力を持つ商業施設へ持ち込み、0辛や豆乳スープまで用意して対象客を広げている。菜菜麻辣湯の連続出店は、麻辣湯ブームへの追随ではない。若者のカスタマイズ文化を、フードコートで再現可能な定番業態へ変換する試みと見るべきだ。株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングスのプレスリリースから画像と店舗概要と画像を引用。
<店舗情報>
- 店舗名:極味薬膳スープ 菜菜麻辣湯 イオンモール名古屋茶屋
- 所在地:〒455-0858愛知県名古屋市港区西茶屋2-11 イオンモール名古屋茶屋3F フードコート
- 営業時間:10:00 〜 21:00(L.O20:30)
- アクセス:
◆伊勢湾岸自動車道 飛鳥ICより車で約12分
◆最寄りバス停「南陽交通広場(イオンモール名古屋茶屋)」
・地下鉄東山線高畑駅
・JR・近鉄・地下鉄東山線八田駅
・地下鉄名城・名港線東海通駅
・港北駅(旧名古屋競馬場前駅)
・JR春田駅
・荒子川公園駅
・名鉄バスセンター3F 2番のりば
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