ザボディショップ、梅田2店舗体制へ ルクア イーレ出店は創業50周年の再成長テスト
英国発のビューティーブランド「ザボディショップ」が2026年7月16日、JR大阪駅直結のルクア イーレ1階に新店舗を開く。再生プラスチックやFSC認証木材などを取り入れた「チェンジメーカーズワークショップ」型店舗で、店内のシンクではボディケアやスキンケア製品の香り、テクスチャーを実際に試せる。創業50周年を迎えたブランドにとって、環境理念を伝えるだけでなく、体験から購買へつなぐ店づくりとなる。
今回の出店で注目したいのは、梅田への初進出ではないことだ。ザボディショップは阪急三番街北館1階にも店舗を構えている。新店はJR大阪駅側、既存店は阪急大阪梅田駅側に位置し、巨大ターミナルの異なる乗り換え・買い物動線を押さえる2店舗体制になる。JR大阪駅の2024年度1日平均乗車人員は37万5,503人でJR西日本管内最多。広域から人が集まり、通勤・通学、観光、買い物が重なる梅田では、同じ商圏内でも駅のどちら側に店を置くかで接触できる客層が変わる。
一方、ルクア大阪はナチュラル系や香りを軸としたコスメの競争が激しい。ルクア イーレにはSABONとSHIROが2階、イソップやアットコスメオーサカが3階にあり、ルクア8階には同じ英国発のLUSHも入る。環境配慮や自然由来という言葉だけでは差別化しにくい。ザボディショップが1階で得る強みは、目的買いの顧客だけでなく、駅から館へ入る途中の来館者やギフトを探す客に早い段階で接触できることだ。
さらに、ルクア イーレ店ではザボディショップ独自の会員ポイントやクーポンが利用できず、オープニング施策はLUCUAメンバーズカード会員を対象としている。運営形態までは公表されていないが、ブランドの既存顧客をそのまま移すというより、館が持つ顧客基盤から新しい利用者を獲得する役割が強い店舗とみられる。阪急三番街店が既存顧客や阪急側の日常動線を受け止め、新店がJR側の広域客と若いファッション感度層へ接点を広げるなら、2店舗は競合ではなく補完関係を築ける。
ザボディショップは2024年9月、Auréa主導の投資家グループによる買収を経て、ブランド再生を進めている。創業50周年の節目に選んだのが、競合が多く、売場の評価も早い大阪駅直結の一等地だった。今回の出店はサステナブル店舗の新設にとどまらない。かつて倫理的消費の先駆者だったブランドが、現在のコスメ市場で再び選ばれる存在になれるかを測る、梅田での再成長テストである。以下、ザボディショップジャパン株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
<店舗情報>
店舗名:ザボディショップ ルクア イーレ店
住所:〒530-8558 大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア イーレ1F
電話番号:06-6485-8153
営業時間:10:30~20:30
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