タリーズ、目白駅改札横に9席の「Express」 滞在型カフェから短時間の選択体験へ
タリーズコーヒージャパンは2026年7月30日、JR山手線目白駅の改札横に「タリーズコーヒー Express目白駅前店」をオープンした。平日は午前7時から営業し、店内はわずか9席。通勤・通学客のテイクアウト需要に対応する小型店舗だ。
今回の出店で注目したいのは、単に通常店を小さくしたのではなく、短時間でも商品を選ぶ楽しさを残している点である。
看板商品となる「フレーバーラテ」は、バニラ、ソルティーキャラメル、マカダミア、ブラックカラント、ポップコーンの5種類からフレーバーを選択できる。このほか、キャラメルポップコーンシェイクやアサイーソイミルクなど、同店限定のドリンクも用意した。
Express業態は、交通施設内の限られた区画で、商品を素早く提供することを目的に開発された。2025年に開業した上大岡駅ホーム店では、4坪未満の区画に合わせてメニューと機材を絞り込み、電車の待ち時間に利用できる店舗として設計されていた。
一方、目白駅前店はメニューを削るだけではなく、限定フレーバーを増やしている。Express業態が「早く提供する店」から、「短い時間の中でも選ぶ体験を提供する店」へと一歩進んだ形だ。
目白駅の2024年度の1日平均乗車人員は3万3,541人。このうち定期利用者は2万562人で、全体の約6割を占める。乗換駅ではないため、池袋や新宿のように大量の一見客が流れ込む駅ではなく、毎日ほぼ同じ時間帯に駅を利用する通勤・通学客の比率が高い。
駅前には64席のエクセルシオール カフェ、183席のサンマルクカフェがあり、着席して休憩する需要はすでに競合店が押さえている。 タリーズが同じ規模の滞在型店舗を出しても、座席数や営業時間で正面から競うことになる。
そこで目白駅前店は、改札横という立地と9席のコンパクトな店舗を生かし、電車に乗る直前や駅に到着した直後の数分間を取り込む。大きな店舗を構えて長時間滞在してもらうのではなく、日常的に繰り返される短時間利用を積み上げる戦略である。
目白には、学習院大学目白キャンパス内にもタリーズコーヒー学習院大学店がある。 キャンパス内の店舗が学生の休憩や学習、交流を支える滞在拠点だとすれば、駅前店は登校前や帰宅時のテイクアウト拠点になる。両店は顧客を奪い合うというより、学生や教職員の一日の異なる場面を押さえる配置と考えられる。
目白駅前店は、タリーズが得意としてきた「くつろぎの空間」を捨てた店舗ではない。限られた面積と滞在時間の中で、ブランドらしい接客と商品選択をどこまで残せるかを試す店舗だ。
乗降規模は一定以上あるものの、大型店を成立させるほどの滞在需要や空き区画を確保しにくい駅は全国に存在する。目白での運営が軌道に乗れば、Expressは駅ナカのコーヒースタンドにとどまらず、駅前の小区画へ展開できる新たな出店モデルになる可能性がある。以下、プレスリリースから画像と事業概要を引用。
【店舗情報】
■店舗名称 「タリーズコーヒー Express目白駅前店」
■所 在 地 東京都豊島区目白3丁目3-1
■電 話 03-6908-0559
■営業時間 7:00~20:00(平日)9:00~20:00(土日祝)
■席 数 店内9席 ※全席禁煙
FOR TENANT
商業施設への出店をお考えですか?
全国のショッピングセンター・商業施設への出店情報を無料で受け取れます。希望エリア・業態を登録するだけで、施設側からアプローチが届く仕組みです。
無料で出店希望を登録する →






