アトレ取手に取手市初の「くら寿司」、駅ビル上層階に目的来館型の飲食機能を強化
株式会社アトレが運営する「アトレ取手」に、回転寿司チェーン「くら寿司」が2026年6月25日にオープンする。出店場所は同施設5階で、取手市内では初出店となる。通常営業時間は11時から22時まで、ラストオーダーは21時30分。リリースでは、オープン記念企画として6月29日から7月5日まで、大とろ・中とろを特別価格で販売するとしている。
今回の出店は、単なる飲食テナントの追加というより、駅直結施設の上層階に「家族で利用しやすい目的来館型の飲食」を入れる動きとして見られる。くら寿司は、寿司を中心に幅広いメニューを展開し、独自の娯楽要素「ビッくらポン!」なども備える回転寿司チェーンであり、昼食・夕食需要だけでなく、子ども連れや複数人利用を取り込みやすい業態である。
アトレ取手は、JR取手駅に直結する駅ビルで、施設概要では地上5階、店舗面積約7,648㎡、41ショップで構成される。取手駅はJR東日本の2024年度データで1日平均乗車人員が23,875人となっており、常磐線沿線の生活動線を支える駅のひとつである。駅利用者を基盤にしながら、日常利用と滞在利用をどう重ねるかが施設運営上の焦点になる。
アトレ取手は2020年、旧ボックスヒル取手から館名を変更した経緯を持つ。アトレは当時、同施設を「商業」と「アートを通じたコミュニティハブ」が融合する地域貢献型駅ビルと位置づけていた。つまり、単に駅前で買い物を済ませる場所ではなく、地域の人が集まり、時間を過ごす拠点としての性格を強めてきた施設である。
その文脈で見ると、5階へのくら寿司導入は、上層階の利用目的を明確にする効果がある。駅ビルでは低層階に食品・日用品・カフェなどの短時間利用が集まりやすい一方、上層階は目的性のある業態が求められる。回転寿司は、価格のわかりやすさ、客層の広さ、ファミリー利用との相性を持ち、駅前施設にとっては滞在時間を生みやすいテナントとなる。
また、アトレ取手では2026年5月に3階へゴンチャがオープンしており、今回のくら寿司出店とあわせて、飲食・カフェ機能の更新が続いている。ゴンチャが若年層やテイクアウト需要を取り込みやすい業態であるのに対し、くら寿司は食事目的の来館や家族利用を取り込みやすい。異なる利用シーンを重ねることで、駅ビル全体の来館動機を広げる狙いが見える。
くら寿司にとっても、今回の出店はロードサイド型の大型店とは異なる駅ビル内出店として、生活導線上での接点を増やす意味を持つ。駅直結施設内に入ることで、通勤・通学、買い物、地域利用の流れに接続しやすくなる。取手市初出店という点も、地域内での認知獲得に向けたわかりやすい訴求材料となる。
アトレ取手へのくら寿司出店は、駅ビルの飲食フロアを補強するだけでなく、取手駅前に「食事を目的に立ち寄る理由」を加える動きといえる。生活密着型の駅ビルが、買い物・カフェ・食事・地域交流を重ねながら、駅前拠点としての使われ方を広げる一手となりそうだ。以下、株式会社アトレのプレスリリースから画像を引用。
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