角上魚類 越谷店、二棟を一体化 「魚を買いに行く店」から地域の生鮮市場へ
角上魚類ホールディングスは、埼玉県越谷市の「角上魚類 越谷店」を2026年10月1日にリニューアルオープンする。2015年の開業以来、鮮魚を目的に広域から来店客を集めてきた大型店が、青果・精肉・日配品まで一度に買える「角上生鮮市場型」へ転換する。
現在の越谷店は、向かって右側の棟に角上魚類、左側の棟に青果店「ヴェルジェ」と精肉店「肉処 大久保」が入る構成だ。生鮮3品はすでにそろっているものの、買い物客は二棟を行き来しなければならなかった。今回の改装では棟の間の壁を撤去し、売場をワンフロア化する。テナントを入れ替えるのではなく、建物の分断を解消して買い回りを促す改装である。
角上魚類は、新潟県寺泊港や新潟市場、豊洲市場などから鮮魚を仕入れ、対面販売を軸に600点を超える魚介関連商品を展開する。丸魚、刺身、寿司、惣菜が並ぶ売場は「魚のテーマパーク」とも呼ばれ、目的来店を生み出してきた。一方、魚を買う強い目的がある店ほど、来店頻度は食卓で魚を選ぶ機会に左右される。野菜や肉、日配品まで一つの動線にまとめることは、鮮魚の集客力を日常の買い物へ接続する施策になる。
越谷店は200台を超える駐車場を備え、東北自動車道浦和インターチェンジから5キロ圏内に位置する。国道4号や新国道4号にも近く、栃木県、茨城県方面から訪れる客もいるという。近隣にはしらこばと水上公園があり、週末の広域集客を取り込める一方、越谷市には約34万人、16万世帯を超える生活人口がある。今回の改装は、遠方から魚を買いに来る目的地としての強さを残しながら、周辺住民が普段使いできる食品売場へ役割を広げるものだ。
角上魚類は1974年に新潟県寺泊で鮮魚直販店を開き、1996年には高崎店を「角上生鮮市場」として新装した。2025年3月期のグループ売上高は456億5850万円に達している。越谷店の市場型転換は新業態の実験ではなく、長年蓄積してきた市場型の仕組みを、広域集客力のある既存店に移植するものといえる。
鮮魚専門店としての非日常感と、食品スーパーのような日常性は、本来異なる来店動機を持つ。二棟の壁を取り払う今回の改装は、その二つを同じ売場で成立させる試みだ。越谷店は「魚を買うために出かける店」から、魚を核に食卓全体を支える地域の生鮮市場へ進化する。以下同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【概要】
▶店舗名称:⾓上⿂類 越谷店
▶所在地:埼⽟県越谷市大竹17番地
▶開店予定:2026年10月1日(木)
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