ORIHICAがイオンモール筑紫野へ 郊外SCに戻る「仕事服」需要
株式会社AOKIが展開するビジカジブランド「ORIHICA」は、2026年7月4日、福岡県筑紫野市のイオンモール筑紫野2階に「ORIHICA イオンモール筑紫野店」をオープンする。福岡県内では4店舗目の出店で、店舗面積は約88坪。営業時間は10時から21時までとなる。
今回の出店は、単なる紳士服ブランドの新店ではない。ORIHICAが狙うのは、都心のオフィス街ではなく、福岡市南部や筑紫地区の生活圏を支える大型ショッピングモールである。イオンモール筑紫野は、国道3号線沿いに立地し、約3,800台の駐車場を備える一方、JR鹿児島本線・天拝山駅からも近い。車利用のファミリー層と、鉄道利用の通勤・通学客の双方を拾える施設であり、郊外型でありながら駅前型の性格も併せ持つ。
ここにORIHICAが入る意味は、仕事服の売場を生活導線の中に戻す点にある。スーツ需要は以前ほど一本調子ではないが、仕事着そのものが消えたわけではない。むしろ、オフィスカジュアルやビジカジの浸透によって、ジャケット、シャツ、パンツ、小物を日常着に近い感覚で選ぶ需要は残っている。ORIHICAはその受け皿として、平日のビジネスパーソンだけでなく、週末に家族で来館する層にも接点を持てる。
イオンモール筑紫野は、総賃貸面積約80,000㎡、延床面積約205,000㎡の地域最大級クラスのモールである。ファッション、生活雑貨、飲食、映画館、アミューズメントを備え、日常利用と週末利用が重なる館だ。こうした施設では、ファストファッションや雑貨、飲食の存在感が強まる一方で、ビジネス対応の服をきちんと選べる売場は限られやすい。ORIHICAの出店は、ファッションゾーンに「仕事の用事買い」を補完する役割を持つ。
ブランド側の動きとしても自然だ。ORIHICAは全国200店舗体制を目指し、ショッピングセンターを中心に出店を強化している。従来型の紳士服専門店がロードサイドや単独店の印象を持つのに対し、ORIHICAは買い回りの中で選ばれるビジカジ業態として位置づけられている。今回の筑紫野出店も、福岡市内の既存店舗だけでは拾い切れない郊外生活圏にブランド接点を広げるものと見られる。
店内では、ブランドカラーである「オリヒカブルー」を基調とした内装を採用し、曲線を取り入れた什器や壁面で幅広い年代が入りやすい空間をつくる。オンライン在庫から商品を選び、自宅配送できるウェブオーダーシステムも活用する。店頭では持ち帰り需要の高いジャケット、シャツ、小物類の陳列を充実させ、コーディネート提案を強めるという。
福岡都市圏では、働く場所と暮らす場所が必ずしも一致しない。都心で働き、郊外で暮らす人にとって、仕事服を買う場所はオフィス街である必要はない。週末に家族で訪れるモールで、次の出勤に使う服を選ぶ。ORIHICA イオンモール筑紫野店は、そうした郊外型モールの新しい仕事服需要を取り込む出店といえる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
店舗名: ORIHICA イオンモール筑紫野店
住所: 福岡県筑紫野市立明寺434番地1
イオンモール筑紫野 2階
電話番号:092-403-1628
店舗面積:約88坪
営業時間:10:00~21:00
アクセス:JR鹿児島本線 天拝山駅 徒歩すぐ
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