中川政七商店が東武百貨店船橋店に出店 駅直結百貨店1階に“日常ギフト”の導線
中川政七商店は2026年6月25日、千葉県船橋市の「東武百貨店 船橋店」1階に「中川政七商店 東武百貨店船橋店」をオープンする。出店場所はJR船橋駅直結の商業施設内で、同社は船橋駅を1日約47万人が行き交うハブ駅と位置づけ、通勤・買い物・週末利用など幅広い来街者に向けて日本の工芸をベースにした生活雑貨を展開する。
同店では、全国約800の作り手と協業して生まれた暮らしの道具、季節のしつらい、服、食品などから約1,000点を取りそろえる。オープン時には、ロングセラー絵本『ねないこだれだ』とコラボレーションした「かや織ふきん」も展開する。看板商品のひとつであるかや織ふきんに、親子で親しみやすい絵本の世界観を重ねることで、日常雑貨でありながらギフトや手土産としても手に取りやすい商品構成となっている。
今回の出店で注目したいのは、単なる生活雑貨店の新規出店ではなく、船橋駅前の百貨店1階における導線づくりである。東武百貨店船橋店は1977年開店の駅前百貨店で、売場面積は35,876平方メートル、2025年度売上高は343億8,890万円。地方・郊外百貨店の苦戦が続くなかでも、船橋駅直結という立地を背景に一定の集客力を維持している。
一方、船橋エリアでは南船橋の「ららぽーとTOKYO-BAY」が北館建替えを進め、2025年には北館Ⅰ期として96店舗を開業。大型フードゾーンやライフスタイルショップを強化し、広域からの滞在型需要を取り込む動きが進んでいる。
この流れのなかで、東武百貨店船橋店に求められる役割は、南船橋型の大型滞在消費とは異なる。駅直結の強みを生かし、平日の会社帰り、乗り換え前後、週末の駅前利用といった短時間の購買接点をどうつくるかが重要になる。中川政七商店は、食品、ふきん、香りもの、季節商品、贈答品までを扱えるため、百貨店1階に置くことで「少し良い日用品」「気軽な手土産」「季節の贈り物」を拾いやすい。
船橋は、駅前百貨店と南船橋の大型SCが共存する商業地である。今回の出店は、駅前百貨店が大型SCと正面から規模で競うのではなく、駅直結の利便性とギフト性のある生活雑貨で、日常の立ち寄り需要を再び取り込む動きといえる。中川政七商店にとっても、千葉県内での認知を広げるだけでなく、駅前百貨店という生活導線の濃い場所で、工芸を日常消費に接続する出店となる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【中川政七商店 東武百貨店船橋店 店舗情報】
オープン日 :2026年6月25日(木)
所在地 :千葉県船橋市本町7丁目1−1
電話番号 :047-407-3900
営業時間 :(月)~(土)10:00-20:00/(日)10:00-19:00
定休日 :館に準ずる
店舗デザイン :YLANG YLANG
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