福岡三越8階に九州最大のアニメイト 百貨店上層階を「推し活」の目的地へ
アニメイトは2026年10月24日、福岡PARCO本館8階の「アニメイト福岡パルコ」を福岡三越8階へ移転し、「アニメイトラシック福岡天神」として開業する。売場面積は九州のアニメイトで最大。キャラクターグッズやコミック、映像・音楽商品に加え、グラフィックラテを提供する「アニメイトグラッテ」、テイクアウト型の「アニメイトカフェ」、アニメやゲームと連動したアパレルを扱う「Space A la mode」などを導入する。11月20日には、九州初となる有料展示会場「Space Galleria FUKUOKA」も開く。
今回の移転は、福岡PARCOの営業終了に伴う単純な店舗移動ではない。福岡PARCOは2027年2月末で営業を終える予定だが、アニメイトはその約4カ月前に移る。閉館を待たずに顧客との接点を新店へ移すとともに、物販中心だった店舗を、飲食、展示、撮影、催事を組み合わせた滞在型の拠点へ拡張する動きである。
受け入れる福岡三越も、大きな転換期にある。岩田屋三越は2027年秋までに、地下2階から4階を百貨店、5階から9階を専門店ゾーン「ラシック福岡天神」とするリモデルを進めている。狙うのは、ブランドや商品を比較して買う従来型の百貨店消費だけではない。「好き」への熱量を起点に、目的を持って来館し、繰り返し足を運ぶ次世代客の獲得だ。九州最大のアニメイトは、この方針を最も分かりやすく示す核テナントとなる。
アニメイトが入る8階は、西鉄福岡(天神)駅直結という立地を生かし、福岡市内だけでなく、西鉄沿線から訪れる広域客も取り込める。西鉄福岡(天神)駅の2025年度1日平均乗降人員は12万8,754人。天神で買い物をする客だけでなく、アニメイトを目的に天神へ来る客をつくり、上層階から館内へ人を流す役割が期待される。
一方、福岡のキャラクター・アニメ関連市場では、キャナルシティ博多に約1,238坪の「バンダイナムコ Cross Store 博多」がある。規模だけで競うのではなく、幅広い作品を横断するアニメイトの品ぞろえと、カフェ、公式ショップ、展示会を継続的に入れ替える運営力によって、天神に異なる目的地をつくれるかが焦点となる。
百貨店上層階は、かつて家具や家庭用品、催事場などが担ってきた。しかし現在は、広い売場を埋めるだけでは来館理由にならない。福岡三越はアニメイトを通じ、上層階を「商品を探す場所」から「好きな世界に入り込む場所」へ変えようとしている。
その集客を館全体の回遊と購買へつなげられるか。今回の移転は、百貨店と専門店が共存する新しい館づくりの試金石になる。以下店舗概要と画像を引用。
<移転先店舗>グランドオープン日:2026年10月24日
住所:〒810-8544
福岡県福岡市中央区天神2-1-1
福岡三越8階 ラシック福岡天神
アクセス:「西鉄福岡(天神)駅」直結、
福岡市地下鉄「天神駅」より天神地下街で連絡
営業時間:午前10時~午後8時
FOR TENANT
商業施設への出店をお考えですか?
全国のショッピングセンター・商業施設への出店情報を無料で受け取れます。希望エリア・業態を登録するだけで、施設側からアプローチが届く仕組みです。
無料で出店希望を登録する →




