カスミ千波北葉山店、セイブ承継3店目で200店舗体制へ 地域の棚を残す北関東再編
カスミは2026年7月17日、茨城県水戸市に「カスミ千波北葉山店」をオープンする。1993年から32年間営業してきた「セイブ食彩館千波店」を転換するもので、セイブからカスミへの店舗転換は、5月の神敷台店、6月のけやき台店に続く3店舗目となる。
店舗は茨城県庁の北約1.5キロ、千波湖の南約2キロの住宅地に位置する。売場面積は913平方メートル、駐車場は104台。2キロ圏に2万215世帯を抱え、30~40代のファミリー層が多い。新たな商圏へ進出する店ではなく、セイブが長年築いてきた顧客基盤を引き継ぎ、水戸地区におけるカスミの店舗網を厚くする出店である。
注目したいのは、この転換がカスミの店舗数においても節目になりそうな点だ。カスミの公式店舗検索には現在、茨城県110店、千葉県41店、埼玉県33店、栃木県7店、群馬県4店、東京都4店の計199店が掲載されている。千波北葉山店が予定通り加われば、カスミは200店舗体制となる見込みだ。ただし、同社は同店を「200号店」とは発表していないため、あくまで現時点の店舗一覧を基にした計算となる。
カスミは2015年、マルエツ、マックスバリュ関東とともにユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)を設立した。U.S.M.Hにはその後いなげやが加わり、2026年3月にはマックスバリュ関東、ダイエー関東事業、イオンマーケットの統合によってイオンフードスタイルが始動している。U.S.M.Hはイオングループ首都圏戦略の中核を掲げ、機能統合と標準化を進める一方、カスミは茨城県を中心とした北関東の店舗網を担う。
千波北葉山店にも、その二層構造が表れている。ポイントはイオングループのWAON POINTへ接続し、生鮮・惣菜を中心としたカスミの売場へ改める。一方、石川養鶏の卵、オミタマヨーグルト、おおのミルク村の商品など、セイブ時代から支持されてきた地域商品は継続する。屋号や仕組みを統合するだけでなく、地域客が店を選んできた理由は残す設計だ。
地方スーパーの承継では、看板を替えた瞬間に地域性まで薄れる危険がある。今回の転換は、セイブの顧客資産と地域商品の棚を残しながら、カスミの店舗網、U.S.M.Hの経営基盤、イオンのポイント経済圏へ接続するものだ。3店目の転換と200店舗体制が重なる千波北葉山店は、カスミによる北関東再編が具体的な店舗の形になり始めたことを示している。以下、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要と画像を引用。
店舗概要
【店 名】 カスミ千波北葉山(せんばきたはやま)店
【開店日】 2026年7月17日(金)
【所在地】 茨城県水戸市千波町北葉山1762
【電 話】 029-241-1561
【アクセス】 最寄り駅:JR常磐線水戸駅より茨城交通「子安神社」バス停徒歩約3分
お車の場合:北関東自動車道 茨城町東ICより約20分
【店 長】 柴田 裕三男(しばた ゆみお)
【営業時間】 9:00~21:45
【売場面積】 913㎡(276坪)
【駐車台数】 104台
【駐輪台数】 16台
【従業員数】 正社員 12名、パ-ト・アルバイト 40名(8時間換算)
【主要商圏】 20,215世帯 1次 1,572世帯(0~0.5㎞)、2次 3,896世帯(0.5~1㎞)
3次 14,747世帯(1~2㎞)
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