みそきん関西初出店、あべのキューズモールがネットの熱狂を「計画来館」に変える
あべのキューズモールに2026年8月1日、HIKAKIN氏が店主を務めるラーメン店「みそきん」がオープンする。東京ラーメンストリート店、池袋店に続く実店舗で、関西では初出店となる。店舗は4階、約230平方メートル・46席。完全予約制で営業し、開業当日にはHIKAKIN氏が登場するセレモニーへ800人を招待する。
注目すべきは、人気ラーメン店が一つ増えることではない。「みそきん」は、来館してから選ばれる飲食店ではなく、予約を取った時点で来館日時まで決めるテナントである。動画やSNS、カップ麺を通じて形成された全国規模の認知を、あべのキューズモールへの計画来館へと変換する。飲食テナントでありながら、期間イベントやライブに近い集客力を持つ点に今回の出店価値がある。
同施設には、3階フードコートの「どうとんぼり神座」や4階の「鶏白湯らーめん 自由が丘蔭山」など、すでにラーメン業態が存在する。飲食カテゴリーの不足を埋める出店とは考えにくい。求められたのはメニューの追加ではなく、「この店のために行く」という来館理由の追加だ。
その方向性は、開業15周年を迎えた館の新店構成ともつながる。2026年夏には、NIKEのコンセプトストア「NIKE ABENO」、アニメやキャラクターとのコラボ商品を集約するZoffの新業態「AGREE CULTURE by Zoff」がオープン。館内ではシルバニアファミリーとの回遊型イベントも実施している。スポーツ、ファッション、キャラクター、動画クリエイターを横断し、来館者の「好き」や「推し」をリアルな体験へ展開する構成が明確になっている。
あべのキューズモールは約210店舗を擁し、年間約3,000万人が訪れる。天王寺・阿倍野の交通結節点にありながら、都心型ファッションビルよりも通路やイベント空間に余裕があり、若者だけでなくファミリーも受け止められる。3階スカイコートで800人規模のセレモニーを開き、その熱量を4階店舗へつなげられることも、この館が選ばれた理由の一つだろう。
カップ麺「みそきん」は2023年の発売以降、シリーズ累計6,000万食を突破し、実店舗でも累計18万食以上を提供してきた。ネット発の商品が物販を経て飲食店となり、今度は大型商業施設の来館目的になる。あべのキューズモールが導入したのはラーメン店だけではない。オンライン上の熱狂を、予約、来館、館内回遊、飲食消費へと接続する集客装置である。以下、プレスリリースから画像と店舗概要を引用。
<店舗概要>
店舗名:みそきん 大阪あべのキューズモール店
オープン日:2026年8月1日(土)12:00~
場所:あべのキューズモール4階
店舗面積:約230平米
客席数:計46席(4名テーブル席 7席、2名テーブル席 9席)







