家具からファッションへ アトレ大森が改札前の「顔」を3店で再構築
JR大森駅直結のアトレ大森は、館の「顔」と位置づける3階に、婦人服・服飾雑貨の3ショップを順次開業する。2026年9月18日に「アデュー トリステス」、10月23日に「コラージュ ガリャルダガランテ」と「イア パピヨネ」がオープンする。
3店はいずれも、大人の女性の日常に照準を合わせたブランドだ。アデュー トリステスは、クラシックな甘さにモダンな要素を加えた婦人服を中心に、天然素材を生かした「コンジェ ペイエ」や「ロワズィール」も展開する。コラージュ ガリャルダガランテは、ベーシックに遊び心を加えた大人の日常着を提案。イア パピヨネは、バッグや革小物、アクセサリーを軸にアパレルまで扱う。
注目したいのは、3ブランドの顔ぶれだけではなく、その場所である。
アトレ大森は2022年、3階を「生活に寄り添う館へ」をコンセプトに改装した。その中心的な存在として、アトレ初出店となる家具・インテリアショップ「unico」を改札前の大区画に導入している。しかし、unico大森は2026年1月25日に閉店した。今回のフロアマップを見る限り、3店はこの旧区画を細分化する形で配置される。
家具は売場の世界観をつくりやすく、館の印象を高める一方、購入頻度が低く、目的買いの性格も強い。対して婦人服やバッグ、アクセサリーは季節ごとの買い替えがあり、通勤や外出の途中でも立ち寄りやすい。駅改札前という接触頻度の高い場所では、後者の方が日常的な購買につながりやすい。
大森駅の2024年度1日平均乗車人員は8万2,730人で、JR東日本管内48位。乗り換え路線のない駅でありながら、大きな生活者流動を抱えている。JR東日本の駅別データからも、アトレ大森が広域から目的客を集める施設というより、駅を毎日利用する生活者を確実に取り込む施設であることが分かる。
3階には既にストラ、ジネス、テチチなどの婦人服店が並ぶ。今回の出店はカテゴリーの多様化ではなく、大人向けファッションの厚みを増し、フロアの性格を明確にするものだ。さらにコラージュ ガリャルダガランテとイア パピヨネは、いずれもパルが展開するブランド。衣料品と服飾雑貨を隣接させ、相互の買い回りも狙える。
2022年に掲げた「生活に寄り添う」という方向は変わっていない。ただし、その手段は家具による暮らしの提案から、毎日の装いを支えるファッションへと修正された。アトレ大森は、改札前の一等地を目的買いの大区画から、日常的な接触と購買を積み重ねる3ショップへ組み替える。以下、株式会社アトレのプレスリリースから画像を引用。
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