資さんうどん、41日間で5店開業 すかいらーくの店舗網を「出店装置」に
資さんうどんの出店速度が、さらに上がっている。2026年8月7日の朝霧店を皮切りに、同20日に大泉店、27日に日高店、9月10日に海老名店、17日には児玉店を開業。わずか41日間で、兵庫、群馬、埼玉、神奈川に5店舗を展開する。
注目すべきは、すべてがすかいらーくグループの既存店舗を活用した業態転換であることだ。朝霧店はラ・オハナ、大泉店、日高店、児玉店はガスト、海老名店は夢庵から転換された。資さんうどんが新たな物件を一つずつ探しているのではない。すかいらーくが持つ店舗網の中から、資さんうどんへ置き換えることで収益向上を見込める立地を選び、一気に転換している。
既存店舗の活用なら、土地取得や新築にかかる時間を省ける。駐車場を備えたロードサイド型の建物に加え、過去の売上や客層、時間帯別の利用状況も把握済みだ。立地開発の速度と精度を同時に高められる点が、新規出店だけでは実現しにくい強みとなる。
物流面でも、すかいらーくは東松山、相模原、西宮などにマーチャンダイジングセンターを配置し、物流子会社のジャパンカーゴを持つ。各店をどの拠点が担当するかは公表されていないが、北関東、神奈川、兵庫へ固めて出店する今回の配置は、既存の製造・配送網を生かしやすい。すかいらーく自身も、資さんとの統合について、グループの購買、製造、立地開発、人材のインフラを融合したと説明している。
つまり、この出店攻勢は人気に乗った無理な拡大ではない。収益力の弱くなった既存業態を、集客力の高い資さんうどんへ転換し、店舗、物流、人材を再利用する戦略である。資さんうどんは2026年に国内30店舗の出店を計画しており、この方式なら通常の新規出店よりはるかに速く商圏を広げられる。
一方で、出店速度が上がるほど、店内で何度も取る出汁や150種類を超えるメニュー、長時間営業を維持する運営力が問われる。すかいらーくが提供するのは規模を広げる装置であり、資さんらしさそのものではない。
今回の5店は、単なる連続開業ではない。すかいらーくが約3,200店の店舗網を資さんうどんの出店装置へ変え、勝てる業態へ経営資源を移し始めたことを示している。一気呵成とは、勢いだけで走ることではない。走れる店舗と物流を、すでに持っているからこそ可能になる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
資さんうどん朝霧店
〒 673-0871
兵庫県明石市大蔵八幡町1-38-2資さんうどん大泉店
〒370-0516
群馬県邑楽郡大泉町中央3-10-20資さんうどん日高店
〒350-1231
埼玉県日高市鹿山ハヤシ284-1資さんうどん海老名店
〒243-0405
神奈川県海老名市国分南4丁目14-5資さんうどん児玉店
〒367-0211
埼玉県本庄市児玉町吉田林391-1
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