広島駅の「もへじ」から本通の「くうや」へ KISSUI GROUPが広島で進めるもんじゃの二拠点展開
株式会社KISSUI GROUPは2026年8月8日、広島本通商店街に「月島もんじゃ くうや 広島本通り」を開業する。同ブランドとしては中国地方初出店となるが、同社は2025年3月に広島駅ビル「minamoa」へ「月島もんじゃ もへじ 広島駅」を出店している。今回の開業は、単なる地方初進出ではない。広島駅と本通という性格の異なる二つの立地に、別ブランドを配置する展開だ。
KISSUI GROUPは2015年創業。旗艦ブランドの「もへじ」に加え、「くうや」「おこげ」「たまとや」など複数のもんじゃブランドを運営し、ブランドごとに異なるコンセプトを持たせながら全国へ出店を広げている。広島で同じブランドを増店するのではなく、駅には「もへじ」、都心には「くうや」を置く点に、同社の多ブランド戦略が表れている。
広島駅の「もへじ」は、駅利用者や旅行者、施設来館者を幅広く取り込む駅ビル内の店舗である。一方、「くうや」が出店する本通商店街は、東西約577メートルに約200店舗が集まり、1日平均約10万人が行き交う広島都心の商業軸だ。平和記念公園にも隣接し、地元客の日常的な買い物動線と観光客の回遊が重なる。駅で広島への入口を押さえたうえで、都心の滞在・飲食需要へ接点を広げる配置といえる。
ここで、広島のお好み焼きともんじゃを単純な競合として捉える必要はない。広島では、お好み焼きは地域に根づいた独自の食文化であり、もんじゃは同じ「粉もの」の代替商品というより、東京名物を鉄板で楽しむ別ジャンルの外食として受け止められる可能性が高い。KISSUI GROUPも、もんじゃを東京文化として全国や海外へ広げる方針を掲げている。
店舗では、スタッフが目の前の鉄板ですべてのもんじゃを焼き上げる。料理だけでなく、焼き上がる過程や接客を含めた体験を提供できる点は、初めてもんじゃを食べる客や観光客にも入りやすい。豊洲市場の水産仲卸を家業に持つ代表の背景を生かし、海鮮や自家製だしを前面に出すことで、居酒屋や鉄板料理店としての利用も狙える。営業時間は11時から23時までで、昼食から買い物途中の食事、夜の飲食需要まで幅広く対応する。
内装はSUPPOSE DESIGN OFFICEが担当し、江戸の藍色と瀬戸内海の青を重ねて「東京と広島の同居」を表現する。東京発の業態をそのまま持ち込むのではなく、広島の街に合わせて空間を翻訳している点も重要だ。
広島駅の「もへじ」に続く本通の「くうや」は、もんじゃがお好み焼きと競う出店ではない。KISSUI GROUPが、東京発の体験型外食を広島の駅と都心の双方に根づかせようとする二拠点戦略である。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
「月島もんじゃ くうや 広島本通り」
【オープン日】2026年8月8日(土)11:00〜
【所在地】〒730-0035 広島県広島市中区本通4-8
【アクセス】広島電鉄「本通」徒歩1分
【営業時間】11:00〜23:00
【店休日】無休
【店舗電話番号】093-383-5595




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