ららぽーと横浜20周年改装にDRESSTERIOR出店、郊外大型SCのファッション編集力を引き上げる一手に
ワールドグループのエクスプローラーズトーキョーは、メンズ・レディスのファッションブランド「DRESSTERIOR」を2026年4月24日、三井ショッピングパーク ららぽーと横浜1階にオープンする。店舗面積は56.5坪で、英国クラシックを基調に各国の感性を掛け合わせた世界観と、オリジナル商品・バイイング商品を併せて提案する業態だ。
今回の出店を単独案件として見るより重要なのは、ららぽーと横浜が開業20周年を機に、2026年春から2028年夏にかけて3か年の大規模リニューアルを始動しているタイミングに重なっている点にある。三井不動産は、第一弾として計26店舗の新規・改装を進めるとともに、共用部改修や子どもの遊び場整備、休憩スペース拡充、サイン計画更新などを打ち出している。つまり今回は、1テナントの新店というより、館全体を再編集する流れの中に位置づく出店である。
ららぽーと横浜は2007年開業、店舗数約270、店舗面積約9.3万㎡、駐車台数約4,600台を備える神奈川県内でも有力な郊外大型商業施設だ。JR横浜線・鴨居駅から徒歩7分、第三京浜「港北」ICから約2kmという立地は、日常利用と広域集客の両方を担いやすい。こうした施設では、価格訴求だけでも、逆に都心百貨店的な尖り過ぎた編集だけでも成立しにくい。その中でDRESSTERIORのように、日常着として着地しながら上質感を出せるブランドは、館の客層を大きく崩さずにファッションの見え方を一段引き上げる役割を担いやすい。前半は事実、後半はその立地条件からの推定である。
実際、今回の第一弾リニューアルでは、BEAMS HEART、JEANASIS、TAKEO KIKUCHI、DRESSTERIOR、さらに8月にはポロ ラルフ ローレンも加わる予定で、ファッションゾーンの質感を底上げする方向が見えている。生活利便を主軸とする郊外SCが、ファッション面では“無難に揃う館”から“少し気の利いた選択肢まで館内で完結できる館”へ寄せようとしている構図だ。DRESSTERIORはその中で、ラグジュアリー未満・量販以上の中間上位ゾーンを埋める存在として機能する。
ブランド側の意味合いも小さくない。ワールドの店舗情報を見ると、DRESSTERIORは渋谷スクランブルスクエア、松屋銀座、玉川高島屋S・C、小田急百貨店町田店、NEWoMan TAKANAWAなど、都市部の百貨店や駅商業、都市型商業施設への出店が目立つ。そうしたブランドが、成熟した郊外大型SCであるららぽーと横浜に入ることは、ブランドが都心偏重ではなく、購買力と生活導線が整った郊外拠点にも販路を広げようとしている動きとして読める。これは各店舗立地の確認にもとづく推定だが、出店先の並びを見る限り妥当性は高い。
ららぽーと横浜はもともと、ファミリー層を軸に「欲しいものが一度に揃う」総合性の強さで支持を集めてきた施設である。今回の改装では、その土台を崩さず、物販や飲食、環境整備を通じて滞在価値を引き上げようとしている。DRESSTERIORの出店は、その中でも特にファッション編集の更新を象徴する一手といえる。郊外大型SCの競争が利便性だけでは差別化しにくくなる中で、ららぽーと横浜は「日常を支える館」から「日常の質感まで整える館」へ、20周年を機に一歩踏み込もうとしている。以下、株式会社ワールドのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
店名: DRESSTERIOR ららぽーと横浜店
オープン日: 2026年4月24日(金)
住所: 〒224-0053 神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1 ららぽーと横浜 1F
電話番号: 045-482-9463
店舗面積: 56.5坪
取扱いアイテム: メンズ・レディス
営業時間: 平日 10:00~20:00 / 土日祝 10:00~21:00
※営業時間・定休日は「ららぽーと横浜」の営業に準じます。




