MEGAドンキは家族の「時間消費」の場へ 大口店にNICOPAが入る意味
株式会社カーゾックは2026年7月27日、愛知県大口町のMEGAドン・キホーテUNY大口店2階に、ファミリーアミューズメント施設「NICOPA 大口店」を開業する。クレーンゲーム、体感型ゲーム、メダルゲームをそろえ、子どもだけでなく幅広い年代が利用できる構成とする。
この出店の意味は、ゲームセンターが一つ増えることではない。MEGAドン・キホーテUNY大口店が、買い物の目的地から、家族が時間を過ごす場所へと機能をつなぎ直している点にある。
同店は旧アピタ大口店を業態転換し、2020年3月に開業した。PPIHは当時、ドン・キホーテの「時間消費型の店舗作り」とユニーのノウハウを結合する方針を示し、大口店では従来のシニア層に加えてニューファミリー層を主要ターゲットに設定した。直営売場面積は1万168平方メートル、駐車場は1633台。1階の食品・日用品と、2階の衣料、コスメ、文具、幼児向け商品などを組み合わせ、広域から家族を集める設計だった。
その2階では、2021年4月に大型室内遊園地「ハシャギーノ」が開業し、2024年8月10日に閉店した。隣接して営業していたゲームセンター「ファンタジープラザ」も、2026年5月6日に閉店している。NICOPAはその約2カ月半後に入る。単なる空床対策ではなく、館から失われた家族の遊び場を早期に回復するリーシングと考える方が自然だ。
ここにはコストコとの共通点と違いがある。コストコは倉庫型の売場で商品を見て回り、買い物後にはフードコートも利用できる。買い物という行為自体が、家族で共有する一つの外出体験になっている。
一方のMEGAドンキUNYでは、食品を買う人、衣料やコスメを見る人、ゲームで遊ぶ子どもが館内で別々に過ごし、食事や帰宅時に再び合流する。家族全員が同じ体験をするのではなく、それぞれの目的を一つの建物の中で満たせることが滞在時間を生む。
近隣には総賃貸面積約3万4000平方メートル、駐車場約2800台のイオンモール扶桑がある。アミューズメント施設自体は珍しい業種ではなく、NICOPAだけで大型モールとの差別化が完成するわけではない。それでも、食品や日用品を目的に訪れた家族に「もう少し館内にいる理由」を与える効果はある。
旧GMSをドンキ化するだけなら、売場の刺激は増えても、家族の休日を受け止める機能は弱くなりかねない。NICOPAの導入は、アピタ時代から続く地域の生活拠点性を捨てず、ドンキ流の時間消費へ組み替える一手である。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要と画像を引用。
【店舗概要】
グランドオープン:2026年7月27日(月)
店舗所在地:〒480-0145 愛知県丹羽郡大口町丸2丁目36 MEGAドン・キホーテUNY大口店 2階
営業時間:10:00~21:00
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