ラデュレがエキュート大宮に出店 サロンの特別感を駅ナカの日常導線へ
カフェ・ラデュレの日本第2号店が、2026年7月24日、JR大宮駅構内のエキュート大宮にオープンする。ラデュレは1862年創業のパリ発メゾンで、サロン・ド・テ文化やマカロンのイメージが強いブランドである。今回のカフェ・ラデュレは、7月9日に名古屋ラシックで日本第1号店を開業したのに続く出店となる。
店舗は、ブティックと32席のイートインスペースで構成される。マカロン、ウジェニー、焼き菓子、紅茶に加え、ラテ、ブレンドコーヒー、フィンガーパティスリー、サンドイッチ、サラダなどを展開する。さらにエキュート大宮店では、ラデュレ初となるドーナツと、店内で焼き上げるフィナンシェを限定販売する。店内にはアトリエも併設され、限定商品が作られる様子を見られる構成とした。
ラデュレの日本展開を担うLADUREE JAPONは、ベイクルーズが2017年に設立した日本法人である。ベイクルーズはファッションを軸に、飲食、EC、家具、フィットネスなどへ事業領域を広げてきた企業であり、ラデュレの展開も単なる洋菓子販売ではなく、国内の商業施設や駅ビルの客層、導線に合わせてブランド体験を編集する事業として見る必要がある。
今回の出店で注目したいのは、ラデュレが大宮駅構内のエキナカに入る点である。名古屋ラシックは都心商業施設型の出店だが、大宮は通勤、通学、乗換、出張、帰省など、移動中の利用者が重なる巨大ターミナルである。JR東日本の2024年度データでは、大宮駅の1日平均乗車人員は25万4,220人で、同社管内でも上位の利用規模を持つ。エキュート大宮自体も、改札内店舗を利用するには乗車券類や入場券、IC入場サービスが必要となる施設であり、駅利用者を中心に設計された商業空間である。
ラデュレはこれまで、百貨店や都心商業施設で「特別な手土産」「優雅なティータイム」を担う存在として認識されてきた。一方、カフェ・ラデュレは、サロン・ド・テの体験をより身近に、一日のさまざまな時間に寄り添う存在へ広げる業態として打ち出されている。大宮駅ナカへの出店は、その方向性を象徴するものだろう。
大宮は、埼玉県内の生活拠点であると同時に、新幹線や在来線が交差する広域交通の結節点でもある。エキュート大宮に入ることで、ラデュレは買い物目的で街に来る人だけでなく、移動の合間に短時間で立ち寄る人、帰省や出張の手土産を探す人、朝や夕方に一息つきたい人にも接点を持てる。
高級スイーツブランドが駅ナカに出ること自体は珍しくない。しかし、今回のポイントは、ラデュレがカフェ業態の日本展開初期に大宮を選んだことにある。そこには、本国ブランドの格式をそのまま持ち込むだけでなく、日本の商業施設や移動導線に合わせて再編集するLADUREE JAPONの運営思想も見える。ブランドの世界観を保ちながら、日常的な駅利用にどこまで接続できるか。エキュート大宮店は、ラデュレにとって日本市場でのカフェ業態を広げる試金石となりそうだ。以下、株式会社LADUREE JAPONのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
住所: 埼玉県さいたま市大宮区錦町630
JR大宮駅構内エキュート大宮
営業時間: 7:00-21:00(月〜土)/ 7:00-20:30(日・祝)
定休日: 無休
店舗構成: ブティック/ イートインスペース
店内席数: 32席
オープン日: 2026年7⽉24⽇(⾦)
※初日のみ10:00オープン
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