都市機能としての商業施設の復活
商業施設は駅前商店街からその機能を受け継いだといえばいいのか?入れ替わったと言えば良いのか?微妙だが、街から市場の機能を抜き取ったものが商業施設とも言える。その商業施設が今、また街に戻りつつ有る。今年の3月に大和リース株式会社が茅ヶ崎にOPENした茅ヶ崎ブランチは商業施設の中に公的な機能を内包した商業施設を作り上げた。今回ご紹介するル・シーニュはそれに対して商・公・医・住 一体型の複合施設 となっている。
この流れは実はここ20年くらいの流れにはなってはいた。ららぽーとTOKYO-BAYの付近にマンションが立ち並んだ時からこの流れは生まれていたのかもしれません。大型商業施設のまわりにマンション群が立ち並ぶ、商業施設を作る時からその周りにマンションの建設が計画されている。(ラゾーナ川崎)など住むことと商業が近くなってきていたのを一気に近づけたのがこのル・シーニュなのかもしれません。
これからの商業施設のトレンドに商業施設をつくるから商業を核にした街をつくる。という流れが生まれてくるのかもしれません。今後のル・シーニュの動向には注目していきたいところです。
以下、府中駅南口第一地区市街地再開発組合のプレスリリースより抜粋。
7月14日(金)、府中駅南口にオープンの商・公・医・住 一体型の複合施設 「ル・シーニュ」新たなまちのアイコン「あかり舎」や店舗情報公開!
府中駅南口第一地区市街地再開発組合(所在地:東京都府中市)は、7月14日(金)に「まちびらき」が決定している商・公・医・住一体型の複合施設「ル・シーニュ」の施設デザインのコンセプトや出店予定テナントなどを公開いたしました。また、「ル・シーニュ」のテーマである「ツナガルたのしさ」を表現する開業記念のスペシャルイベントも発表されました。
「ル・シーニュ」は、地下1階から地上4階までは商業ゾーン「SHOP PODS」として物販店舗・飲食店舗・サービス店舗・クリニックなど87店舗が入居(7月14日時点)。地下2階と5階・6階部分は公共施設として利用されます。また、7階~15階は野村不動産の分譲住宅「プラウド」を含む住居ゾーンとなります。まちと調和する風格ある施設デザイン
府中はかつて東京、埼玉、神奈川の一部にまたがるようにあった広大な「武蔵国」の国府が置かれた場所です。「武蔵国」中心地としての面影は、史跡、祭り、自然などの形で現在に息づいています。
現在の府中の中心地区となる京王線府中駅前に位置する「ル・シーニュ」は、利便性の高い交通アクセスを有する中心的都市機能と、大國魂神社の参道であるけやき並木を中心とした豊かな自然環境に近接しており、「府中らしさを継承した“祭りのにあうまち”」をテーマに掲げて施設計画を行いました。
府中駅を降りて目の前に広がるファサードは、大きな門型のデザインを採用しており、開かれたガラスのカーテンウォールからは商業の賑わいが溢れ出し、周辺のまちなみと呼応して来街する人々を迎え入れるエントランスとなります。また、けやき並木に面した壁面は、木調の格子で覆うことで、まちなみに溶け込んだ歴史と伝統を感じられる新しい参道の風景を目指しました。●府中に灯る 文化と自然の 「あかり舎」
巨大な光壁「あかり舎(あかりや)」は、府中の歴史・文化・自然を織り込んだ「ひかり」をテーマとしています。円弧を組み合わせた1つのシンプルな幾何学形状が、近い目線では大きさを変えながら展開して複雑な文様を描き出します。文様を壁全体で見ると、溢れる光が折り重なるような巨大な一枚絵が浮かび上がります。また、さまざまな光の仕掛けも用意しており、季節ごとに彩豊かに街を照らします。単純な形から生まれた揺らぎのある文様は、見る人によって木漏れ日を感じたり、満開の桜やせせらぎとなったり、駅前に多様な風景を作ることでしょう。●集まり、愉しむ 賑わいの中心 「ギグ・コート」
「ギグ・コート」は、ペデストリアンデッキで府中駅と直結した施設の2階に位置するコミュニティ&イベント広場です。「GIG(ギグ)」とは英語のスラング(俗語)で、音楽やシアターなどのライブパフォーマンスを愉しんだり、気に入ったりすること。施設のギグとなるさまざまな催しで、人が集まる場所=「COURT(コート)」になって欲しいという思いが込められています。●かつての府中の小径を復刻 「パサージュ」
再開発が始まる前、駅前広場とけやき並木をつないでいた小径。その役割を受け継いだ施設外周の北側に配した通路が「パサージュ」です。「PASS(つなぐ)+AGE(時代)」で、かつての府中の面影を今の府中へつなぐ道という意味も持っています。
府中駅前の新たな市場 商業ゾーン「SHOP PODS」
地下1階から地上4階までの商業ゾーン「SHOP PODS」のテーマは『ネオマルシェ(新しい市場)』。永らく仮設店舗で営業していたおなじみのお店や、新たな魅力を添えるお店が揃いました。都市型ライフスタイルと府中の個性を融合させ、人やコトとのつながりを創出する商空間を目指します。
●地下1階
食を通じて府中で暮らす地域の人々とツナガル、食品とサービスのフロア。本物志向で日常的に活気や賑わい感を感じさせるフロアです。
●1階
街とツナガルエントランスフロア。以前からこの地で人々に愛されてきたお店や新しく仲間となったお店など、カジュアルな飲食店舗やコンビニエンスストア、花店などが集結し、街との一体感を創出する、親しみやすく歴史・文化を感じさせるフロアです。
●2階
ペデストリアンデッキで駅とツナガル、にぎわいの中心となるグランドフロア。おなじみのお店や、今までなかったお店が皆様をお迎えします。駅と街をつなぐパサージュとなる「ル・シーニュ」のシンボルフロアにふさわしく、中央のコミュニティ&イベント広場「ギグ・コート」や吹き抜けが、解放感や明るさにあふれた賑いの空間を演出します。
●3階
家族や仲間とツナガル、雑貨店やカフェ・レストランゾーン「DELI POD」など、みんなで集い楽しむコミュニケーションフロア。明るくカジュアルな空間で皆様のライフスタイルを彩ります。
●4階
地域の暮らしにツナガル、クリニック、トラベル、ヘルス&ライフ店舗、スクールなどが揃うサービスフロア。くつろぎの空間で皆様のいきいきとした毎日をサポートします。府中市民の新しい活動の場
●地下2階 府中市立府中の森芸術劇場分館
全室防音機能が施された4つの音楽練習室。合唱、太鼓、バレエをはじめ、ヨガやリトミック等で幅広くご利用いただけます。
・第1音楽練習室/99.94㎡ 定員60人 グランドピアノ
・第2音楽練習室/34.30㎡ 定員10人 電子ピアノ
・第3音楽練習室/38.32㎡ 定員10人 アップライトピアノ
・第4音楽練習室/43.70㎡ 定員10人 キーボード 土足禁止 ※貸出備品は有料( 一部無料)●5~6階 市民活動センター「プラッツ」
市民活動に利用できる作業スペースや大小7室の会議室、284名の収容人数を誇るホール「バルトホール」など、市民生活をより豊かにする開かれた施設です。