ピザーラだけではない フォーシーズがららぽーと豊洲で示す「一館三業態」の総合飲食力
株式会社フォーシーズが運営する「大かまど飯 寅福」が、三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲の3階SOUTH PORTにオープンした。店舗は74席を備え、150kgの石を使ったかまどと大きな鉄釜で炊く3種類のごはんを提供する。豊洲市場から直送する鮮魚の煮付けや塩焼き、刺身も店舗限定メニューに加えた。
フォーシーズと聞いて、まず「ピザーラ」を思い浮かべる人は多い。しかし、同社の現在を宅配ピザ企業という枠だけで捉えることは難しい。
フォーシーズは1980年に輸入商社として創業し、1987年に東京・目白でピザーラ1号店を開業した。その後、1995年にイタリアンレストラン「TO THE HERBS」、1999年に宅配寿司「柿家すし」、2000年に「大かまど飯 寅福」を立ち上げるなど、デリバリーから外食へ事業領域を拡大してきた。
現在はクア・アイナ、ジョエル・ロブション、宮武讃岐うどん、吉祥庵、串かつ でんがななど、公式サイトで全60ブランドを掲げる。レストランやフードコートだけでなく、空港、アウトレット、サービスエリア、スタジアム、レジャー施設、ケータリングまで出店先も広い。ピザーラの成功後に別業態を付け加えたというより、異なる立地と利用目的に対応できる総合飲食企業へ、長い時間をかけて変化してきた会社といえる。
今回の出店は、その多業態化が一つの商業施設内で見える点が興味深い。フォーシーズグループは、ららぽーと豊洲の1階フードコートで「宮武讃岐うどん」、3階SOUTH PORTで「吉祥庵」を運営しており、寅福の出店によって館内3店舗体制となった。
宮武讃岐うどんは短時間で食べられるフードコート需要、吉祥庵はそばと酒、寅福は炊きたてのごはんを中心とした定食や和食を担う。同じ和食系でも、利用時間、客単価、滞在時間をずらし、館内の異なる食事需要を取り込める組み合わせだ。
商業施設側にとっても、多数のブランドを持ち、区画や客層に応じて業態を提案できる飲食企業は使いやすい。フードコート、レストラン街、催事、イベントなど、館内の複数の場所に対応できるためだ。
寅福の16店舗目となる今回の出店は、一店舗の拡大だけを意味するものではない。ピザーラで築いた運営力を多業態へ広げ、商業施設の中で複数の食事需要を面として捉える。ららぽーと豊洲の一館三業態は、フォーシーズが総合飲食企業となった現在地を端的に示している。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
加盟契約者:株式会社 日本全食
オーナー名:中村 比呂志
店舗名称:大かまど飯 寅福 ラゾーナ川崎プラザ店
所在地:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ4階
電話番号:044-223-8200
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:00)
オープン日:2026年9月18日(金)
席数:65席
FOR TENANT
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