「世界ブランド」はこれから MATCHAMONが東京駅前に旗艦店
世界展開を目指す抹茶ブランド「MATCHAMON(マッチャモン)」が2026年9月10日、東京駅直結の「TOFROM YAESU」に旗艦店を開業する。
運営するMatcha Frontierは2025年設立。MATCHAMONは2026年2月の京都二条城東店を皮切りに、浅草、金沢、銀座、下北沢へ出店し、今回のTOFROM YAESU店を国内6店舗目としている。
ただし、この「6店舗」という数字は慎重に見る必要がある。GINZA SIX店は2026年10月26日まで、金沢百番街あんと店は2027年1月24日までの期間限定店だ。半年余りで常設6店舗を構築したチェーンではなく、常設店と期間限定店を組み合わせながら、異なる立地でブランドの可能性を探っている段階と見るべきだろう。
出店先の選び方は明確である。京都では抹茶文化の源流、浅草では訪日観光、金沢では伝統文化と駅利用、銀座ではラグジュアリー、下北沢では若者やカルチャーとの接点をつくってきた。いずれも日本文化を現代的に見せやすく、国内外へ発信しやすい街だ。
その次に選んだのが東京駅前の八重洲である。TOFROM YAESUは東京駅や八重洲地下街と直結し、地下には高速バスターミナルを備える。オフィス、劇場・カンファレンス施設、医療施設も集まり、国内旅行者、訪日客、ビジネスパーソン、周辺就業者が交差する。海外へ進出する前から、世界の消費者に商品とブランドを試せる立地だ。
TOFROM YAESU店では、鹿児島県産オクミドリ一番茶をベースとした抹茶のほか、霧島産の「さえみどり」「つゆひかり」「あさ/block」など3種類のシングルオリジンを用意する。抹茶ラテ、抹茶ウォーター、抹茶トニックに加え、抹茶缶、茶道具、オリジナルグッズも販売する。
目指しているのは、抹茶を甘いフレーバーの一つとして売るだけの店ではない。コーヒーやワインのように産地、品種、生産背景から選ぶ「抹茶のサードウェーブ」を定着させ、物販を含めたライフスタイルブランドへ広げる構想だ。
同社は創業時にロンドンとアムステルダムへの出店計画を発表した。現在、公式サイトにはアムステルダムの「MATCHAMON by TSUNARIÉ」が掲載されているが、海外で多店舗展開する段階には達していない。ロンドン店も開業を確認できる情報はまだない。「グローバル抹茶ブランド」とは現在の規模ではなく、同社が掲げる目標と捉えるのが正確である。
世界的な抹茶人気は大きな追い風だが、競争の激化や原料価格の上昇も進む。ブームに乗った一店で終わるのか、日本発の専門ブランドへ成長できるのか。TOFROM YAESU店は完成を示す旗艦店ではなく、世界ブランドになるための試験台である。以下、店舗概要と画像を引用。
店舗概要
店舗名
MATCHAMON TOFROM YAESU店
所在地
〒103-0028 東京都中央区八重洲一丁目6番1号 TOFROM YAESU 1F
オープン日
2026年9月10日
営業時間
8:00〜20:00
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