サンマルクカフェが三宮・磯上通に出店 “チョコクロの店”から街角ベーカリーカフェへ
サンマルクカフェが2026年7月16日、神戸市中央区磯上通8丁目に「サンマルクカフェ 三宮磯上通店」をオープンする。場所はテッケンビル1階。店舗面積は36坪、客席数は禁煙66席で、喫煙ブースも備える。営業時間は8時から22時まで。駅から近い立地ではあるが、この出店は観光客を正面から狙う店というより、三宮南側の日常利用を拾う路面型カフェと見るべきだ。
三宮といえば、駅前、センター街、神戸阪急、さんちか、ミント神戸など、商業集積の厚いエリアである。一方で磯上通は、駅前の強い買物導線から少し南へ外れ、神戸国際会館やオフィス、旧居留地方面への動きが重なる場所にある。つまり、目的買いの中心地ではなく、出勤前、昼休み、商談前後、買物後の休憩、夕方以降の一人利用が発生しやすい場所だ。66席という席数、朝8時開店、22時までの営業、喫煙ブース付きという条件も、観光消費より日常利用に寄せた設計に見える。
サンマルクカフェにとっても、この出店は単なる新店ではない。同ブランドは1999年に東京・銀座で1号店を開業し、店内で焼き上げるパンやサンドイッチ、なかでも「チョコクロ」を代表商品として広げてきた。サンマルクグループ全体で見れば、焼き立てパンを価値にしてきたベーカリーレストランの系譜があり、サンマルクカフェはそのカジュアル版として都市のカフェ需要を受け止めてきた存在である。
ただし、現在のサンマルクカフェは、かつてのように「ショッピングセンターや駅ナカにあるチョコクロの店」というだけでは語れない。同社は近年、路面店の出店強化を掲げており、生活者の日常導線に入り込む店づくりを進めている。三宮磯上通店もその文脈にきれいに重なる。商業施設の中で買物客の休憩を待つのではなく、街の動きの中に出て、朝から夜まで使われるカフェを取りに行く出店である。
周辺の競合は強い。神戸国際会館SOLにはスターバックスやマザームーンカフェがあり、駅側へ戻ればミント神戸、さんちか、神戸阪急周辺にも多くのカフェが揃う。さらに磯上通にはスターバックスの店舗もあり、単純なコーヒー需要だけで見れば競争は厳しい。だからこそ、サンマルクカフェが勝つには、コーヒー専門性ではなく、チョコクロを入口にしたベーカリーカフェとしての分かりやすさ、価格帯、席の使いやすさ、朝昼夜をまたぐ日常性が重要になる。
この街では、商業施設内のカフェに入ることが必ずしも最適解ではない。施設内では、既に有力ブランドが揃い、買物客の休憩需要を奪い合う構図になりやすい。一方で路面店であれば、駅、地下街、神戸国際会館、オフィス、旧居留地方面の回遊を横断的に拾える。三宮磯上通店は、商業施設の集客に依存する店ではなく、三宮という街そのものの滞在需要を取りに行く店だ。
観光都市・神戸への出店と見ると、このニュースはやや弱い。しかし、三宮南側の日常導線に、サンマルクカフェが再び街角カフェとして入り込む出店と見れば意味がある。チョコクロの知名度を持つブランドが、駅ナカ・商業施設型の便利なカフェから、路面で朝昼夜に使われるベーカリーカフェへ再定義されていく。その流れを示す一店が、三宮磯上通店である。以下、株式会社サンマルクカフェのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗情報
店舗名 :サンマルクカフェ 三宮磯上通店
オープン日:2026年7月16日(木)
住所 :兵庫県神戸市中央区磯上通8丁目1-1テッケンビル1階
営業時間:8:00〜22:00
店舗面積:36.00坪
客席数 :禁煙66席(喫煙ブース有)
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