山梨県南アルプス市に複合商業施設「fumotto南アルプス」地域交流エリアが先行オープン
中部横断自動車道南アルプスICに隣接する新産業拠点整備事業用地において、地域活性化を目指す複合施設「fumotto南アルプス」の地域交流エリアが先行オープンした。この施設は、株式会社ヒカレヤマナシを運営主体とし、「山と暮らす街」をテーマに開発された。
約12ヘクタールの事業用地は、大型商業エリア、交通拠点エリア、地域交流エリアの3つに区分されている。地域交流エリアには42の店舗が出店し、敷地中央には直径約75メートルの多目的芝生広場を配置。これを囲むように、「ファーム・ベース」「マウンテン・ベース」「ローカル・ベース」の3つのゾーンが構成されている。
ファーム・ベースには、山梨県内最大規模の農産物直売所や、ワインの飲み放題があるダイニングレストラン、国産牛の精肉直売所などが出店。マウンテン・ベースでは、自転車専門店をはじめ、サイクルトレイル、ラジコンサーキット、RVパークなど多彩なアクティビティを提供。また、日本初のトレーラーハウスによる野外フードコート「トレーラビレッジ」も設置され、6つの多国籍料理店が集まっている。
ローカル・ベースは2階建て建物3棟、約400坪の規模で、スイーツや土産物店、オーガニック専門店、アウトドア雑貨、伝統工芸品などの小売店や飲食店など、30店舗以上のテナントが出店している。
今後の展開として、2025年4月には山梨県初出店となるコストコ南アルプス倉庫店がオープンする予定。さらに2026年夏には地域交流エリアの拡張工事が行われ、売り場面積を現在の約1,000坪から1,500坪へと約1.5倍に拡大し、店舗数も増加する計画だ。
また、数年内には市の主導により交通拠点エリアの開発工事が行われ、バスターミナルや観光案内施設が整備される見込みだ。これにより、「fumotto南アルプス」の当初計画が完了することになる。
南アルプス市は、この施設を街づくりの拠点として位置づけ、周辺50ヘクタールの開発を総合計画に盛り込んでいる。「fumotto南アルプス」は、山梨県の新たな商業の中心地として、県内外から多くの来訪者を集めることが期待されている。
本プロジェクトは、行政、大手企業、地方の中小企業が協業する官民連携による新しい形の地域活性化施策として注目されている。地域の魅力を発信し、交流を促進する複合施設として、今後の発展が期待される。以下、株式会社ヒカレヤマナシのプレスリリースから画像と施設概要を引用。
【施設情報】
施 設 名:fumotto南アルプス 地域交流エリア
住 所:山梨県南アルプス市十日市場1571-1
敷地面積:fumotto南アルプス全体:約12ha、地域交流エリア:3.2ha
営業時間:9時~21時(店舗の営業時間は店ごとに異なります)
U R L:https://fumotto.jp/