ラオックス銀座、資産性訴求の高級時計店に転換 ロレックス100本常設で旗艦店再定義
かつて家電量販の代名詞だったラオックスが、銀座8丁目に高級時計を軸とした旗艦店を5月28日に開業する。店名は「ラオックス銀座本店」。約1,000種類の腕時計を揃え、うちロレックスだけで常時100本を展示する。300万円台から1,000万円超の希少モデルまで在庫し、新品・中古を問わず資産性を前面に打ち出す構成だ。
同社は2009年に中国・蘇寧電器の傘下入りして以降、インバウンド需要を背景に免税店路線を強めてきた。しかし今回の旗艦店は、家電を主軸とせず、高級時計・ジュエリー・金地金を中心に据える。3フロア構成のうち1・2階を「Watch.GINZA」として時計専門フロア化し、ロレックス、パテック フィリップ、カルティエ、エルメスを並べる。3階には国産時計に加え、香港の周大福(Chow Tai Fook)のジュエリーと金地金5gから1,000gまでを展開する。
この転換の背景には、リユース市場の拡大がある。高級時計は流通市場での価格形成が明確で、資産として保有する層が国内外で増えている。ラオックスは「資産としての時計」を訴求軸に据え、訪日外国人を含む資産重視層をターゲットに定めた。銀座という立地も、富裕層と観光客が交錯する場として機能する。
ただし、銀座における高級時計の競合は厚い。並木通り・中央通りには正規代理店が集積し、中古市場でもKOMEHYO、大黒屋、ジャックロードなどが既に店を構える。ラオックスが打ち出す「銀座最大級の規模」とは、在庫の幅と回転を意味するが、ブランド正規店との棲み分けや、中古市場での信頼構築が問われる。
オープン記念として「ちいかわゴールド」を数量限定販売する点も特徴的だ。金地金をキャラクター商品化することで、若年層や初回購入層へ金投資の入口を作る狙いがある。これは資産性商材を日常消費に接続する試みだが、同時に旗艦店としてのブランドイメージとの整合性も問われるだろう。
ラオックスは2020年代に入り、秋葉原本店の縮小、郊外店の閉鎖を進めてきた。今回の銀座旗艦店は、家電量販から高級リテールへの転換を象徴する拠点となる。JR新橋駅徒歩3分という立地は、ビジネス層と観光客の双方にリーチできる位置だが、銀座8丁目は中央通りから外れた場所でもある。この立地で資産性訴求がどこまで顧客を引きつけるか、旗艦店としての求心力が試される。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
グランドオープン日:2026年5月28日(木)
所在地:東京都中央区銀座8丁目8-9
営業時間:11:00~20:00
電話番号:03-6263-9480
アクセス:東京メトロ銀座駅 徒歩5分、JR新橋駅 徒歩3分
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