五反田「油そばABREN」開店、創業170年醸造所と共同開発のタレで差別化
五反田駅徒歩5分の立地に5月25日、油そば専門店「油そばABREN 五反田店」が開業する。運営は株式会社FTT(本社・仙台市、資本金300万円)。創業170年の醤油醸造所と共同開発した特製タレを核に、製麺所との協業で仕上げた専用麺を組み合わせた業態で、油そば850円から展開する。
同店の特徴は、タレと麺の両面で外部専門事業者との共同開発を前面に打ち出している点にある。醤油タレは創業170年の醸造所との協業で製造し、麺は国内製麺所と共同で小麦の香りと食感を追求した仕様とした。油そばはスープを使わない業態のため、タレと麺の相性が味の完成度を左右する構造にあり、同店はこの2要素を専門事業者と詰めることで差別化を図る戦略をとる。
メニュー構成は油そば850円を基本に、温玉・チャーシュー・メンマを加えた特製油そば1100円、背脂ニンニクと野菜を盛った「パンチ油そば」980円、ミンチと卵黄を使った「台湾まぜそば」980円の4種を軸とする。麺量は並盛150グラムから鬼盛600グラムまで5段階で設定し、トッピングは100円から追加できる。客単価は1000円前後を想定する価格帯だ。
五反田は山手線と都営浅草線、東急池上線が交差するターミナル駅で、オフィス集積地として平日昼間の飲食需要が厚い商圏を持つ。一方で、駅周辺には既存のラーメン店や油そば店が複数営業しており、競合環境は決して緩くない。同店が老舗醸造所との協業を前面に出すのは、こうした競合店との味の差別化を明確にする狙いがある。
開業初日の25日と翌26日は、油そば850円を500円に値下げするオープニング企画を実施する。並盛・大盛・W盛を同一価格で提供し、初期の認知獲得を狙う。この2日間で来店客の反応を確認し、以降の運営方針を固める段階に入る。
運営元の株式会社FTTは本社を仙台に置く企業だが、これまでの飲食店運営実績や他店舗展開の有無は今回のリリースからは確認できない。仙台本社の企業が東京・五反田で油そば専門店を開業する背景には、首都圏市場への進出意図があると見られるが、今後の多店舗展開構想や業態開発の方向性については現時点では不明だ。
油そば業態は、スープを使わない分、原価構造が一般的なラーメン店よりも抑えやすく、提供スピードも早いため、回転率を上げやすい利点がある。一方で、タレと麺の完成度が低ければリピート率が伸びず、立地に依存した一見客頼みの営業になるリスクもある。同店が醸造所・製麺所との協業による品質訴求を選んだのは、このリピート獲得を見据えた戦略と読める。
営業時間は月曜から金曜が午前11時から午後9時、土曜が午前11時から午後5時で、日曜は定休日とする。平日夜と土曜営業を設定しているが、日曜を休業としている点は、五反田のオフィス街特性を踏まえた判断だろう。週末の集客が見込めないと判断したのか、人員配置を平日に集中させる運営方針なのかは、今後の営業実績次第で変更の可能性もある。
老舗醸造所との協業という物語性と、製麺所との共同開発という技術的裏付けを両立させた訴求は、飲食店の差別化手法として一定の説得力を持つ。ただし、この訴求が五反田の競合環境下でどこまで支持されるかは、開業後の味の評価と口コミ形成にかかっている。オープニング価格での初期集客を経て、通常価格でのリピート率がどう推移するかが、同店の定着可否を左右する。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■店舗情報
店名: 油そばABREN 五反田店
営業時間:月〜金11:00〜21:00 土11:00〜17:00
定休日: 日曜
所在地: 〒141-0022 東京都品川区東五反田1丁目18−14 東五反田ビル 1F
アクセス: JR山手線「五反田駅」徒歩5分
公式Instagram: https://www.instagram.com/abren_japan/
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