函館 蔦屋書店が“モール”になる 3COINS+plus出店に見る13年目の進化
函館 蔦屋書店に2026年8月28日、函館初となる「3COINS+plus」がオープンする。場所は2階。生活雑貨、インテリア、服飾雑貨、モバイル、キッズ用品まで幅広く扱う店舗である。
今回の出店を「函館に3COINSが初進出した」というだけで見ると、このニュースの面白さを取りこぼす。注目したいのは、函館 蔦屋書店そのものが、徐々に“モール”へ近づいていることだ。
函館 蔦屋書店は2013年12月に開業した。CCCは同店を「地域展開のモデル」と位置づけ、全国展開する新ブランド「蔦屋書店」の1号店として送り出した。当時の中心にあったのはBOOK&CAFEやライフスタイル提案であり、本を買うだけではなく、長い時間を過ごす「居場所」としての書店だった。
しかし、その後の変化を見ると興味深い。2016年には、30~40代女性の利用が多いという実態を踏まえてカルディコーヒーファーム、@cosme storeなどを導入した。つまり開業後の利用者を見ながら、書店内部へ専門店を加える動きはすでに始まっていた。
そして2026年、その動きがさらに鮮明になった。7月には2階へ「バンダイナムコ Cross Spot」と「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」が同時出店。そこへ8月、3COINS+plusが加わる。
この構成になると、来館理由は「蔦屋書店へ行く」だけではなくなる。「3COINSを見たい」「キャラクターグッズを買いたい」「ガシャポンを回したい」という、個々のテナントを目的とした来館が生まれる。書店が集客し、その周囲へ専門店を付加する段階から、複数の専門店それぞれが集客装置になる段階へ進みつつある。
もちろん、蔦屋書店とモールの組み合わせ自体は新しくない。枚方T-SITEにはGU、KEYUCA、JINS、AINZ&TULPE、スーパーのライフなどが入り、広島T-SITEにもJINS、KITANO ACE、中川政七商店、リンツ、家具、飲食など多数の専門店が集積している。両施設は公式にも「蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設」と位置づけられている。
函館が面白いのは、最初からT-SITEという商業施設としてつくられたのではなく、「未来の大型書店」として登場した施設が、13年近い時間をかけて後天的にモール機能を獲得していることだ。
しかも現在加わっているのは、蔦屋書店の世界観を補完するだけの店舗ではない。3COINS+plusやバンダイナムコのように、それ自体に強い来店動機を持つブランドである。
「本を中心に暮らしを提案する場所」から、「地域が求める店を集め、そこで一日を過ごせる場所」へ。
函館 蔦屋書店は、かつて提示した“新しい書店”の先で、今度は地方都市における新しいモールの形を模索しているように見える。以下、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(蔦屋書店・蔦屋家電・T-SITE)のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗情報
函館 蔦屋書店
「人と人、人と文化をつなぐ場」として2013年12月にオープン。書籍や雑貨、カフェやレストランを通して、お客様の新しい「好き」を見つけるお手伝いをいたします。
住所 北海道函館市石川町85-1
電話番号 0138-47-2600
営業時間 9:00~22:00
ホームページ https://www.hakodate-t.com/
Facebook https://www.facebook.com/t.hakodate/
X https://x.com/hakodate_t
Instagram https://www.instagram.com/hakodate_tsutaya.books/
オンラインストア https://shopping.geocities.jp/hkd-tsutayabooks/3COINS+plus 函館 蔦屋書店
オープン日 2026年8月28日(金)
場所 函館 蔦屋書店 2階営業時間 10:00~21:00
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