cocaが岩手初出店 イオンモール盛岡が埋める“大人向けプチプラ”の空白
アパレルブランド「coca(コカ)」が2026年7月24日、イオンモール盛岡2階にオープンした。岩手県では初出店となり、レディースだけでなく、メンズ、キッズまでを扱うフルライン店舗として展開する。ブランド側は、県内から寄せられていた出店要望と、幅広い世代が訪れるイオンモール盛岡の施設特性を出店理由としている。
cocaを運営するadapt retailingは2011年設立。実店舗から始まった企業ではなく、アパレルECを起点に事業を成長させ、2015年に東京・吉祥寺へ実店舗1号店を開いた。2026年現在では国内約150店舗まで拡大しており、ECで蓄積した認知や販売データをもとに、全国のショッピングモールへ売場を広げてきたブランドである。
現在のブランドコンセプトは「EVERYDAY CLOTHING」。トレンド、機能、価格の「ちょうどよさ」を掲げ、女性向けファッションを中心としながら、男性、子どもへと商品領域を拡大している。自社で商品企画から製造管理、資材手配、販売までを担うことで、流行を取り入れた日常着を手に取りやすい価格で提供する。
その立ち位置は、ユニクロ、無印良品、グローバルワーク、GUと比較すると分かりやすい。ユニクロが機能性、無印良品が素材や生活提案を軸にするのに対し、cocaは流行を程よく取り入れた低価格の日常着に重心を置く。価格感ではGUに近い一方、若者向けのトレンドを強く打ち出すGUよりも、大人の女性が普段着に取り入れやすいシルエットやデザインが中心だ。
また、男女・子どもを揃える点ではグローバルワークに近いが、cocaはより価格を抑え、気軽に買い足せる点に強みがある。端的に表せば、「ユニクロほど機能に寄らず、無印良品ほど世界観に寄らず、グローバルワークより安く、GUより大人に寄せたファストファッション」である。
イオンモール盛岡には、すでにGU、グローバルワーク、Gap/Gap Kids、a.v.vなど、レディース、メンズ、キッズを横断するブランドが揃う。なかでもcocaと最も競合するのは、同じ2階でフルラインを展開するGUだろう。一方で、GUでは若すぎると感じ、グローバルワークでは価格がやや高いと感じる大人の女性や子育て世代に対し、cocaはその中間を埋める選択肢になり得る。
さらに同日には、ブランド品を割引販売するオフプライスストア「Luck Rack」が新規開業し、ファミリー向けのコムサイズムも移転リニューアルした。イオンモール盛岡は衣料品を単純に縮小するのではなく、低価格、オフプライス、ファミリー対応という軸で売場を組み替えているとみられる。
今回のcoca出店は、単なる岩手県初出店ではない。物価高で衣料品への支出が慎重になるなか、「安いだけではなく、大人が着やすく、家族分も選べる」という需要を取り込むリーシングである。cocaはイオンモール盛岡にとって、GUとグローバルワークの間に残されていた価格と年齢感の空白を埋めるテナントとなりそうだ。以下、株式会社adapt retailingのプレスリリースから画像と店舗概要と画像を引用。
■ 新店舗概要
店舗名: coca イオンモール盛岡店
オープン日: 2026年7月24日(金)
所在地: 岩手県盛岡市前潟4丁目7-1 イオンモール盛岡2階
取扱商品: レディース、メンズ、キッズファッション
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