GINZA SIXが2026年秋、地下1階のビューティーフロアを刷新。フレグランス、肌診断、個室施術を集積し、比較購買型の化粧品売場とは異なる体験価値を深める。
GINZA SIXは2026年秋、地下1階のビューティーフロアを中心とするリニューアルを実施する。メゾン マルジェラ フレグランスとタイ発のPAÑPURIが新規出店し、アクア ディ パルマとReFaが改装。さらに、MIKIMOTO BEAUTYが旗艦店を開業する。単に化粧品や香水のブランド数を増やすのではなく、香り、肌診断、施術までを組み合わせ、ブランドの世界観に滞在させる売場へと踏み込む。
メゾン マルジェラ フレグランスは、GINZA SIX限定の店舗デザインを採用し、2027年9月末までの期間限定店として10月1日に開業する。PAÑPURIはオイルフレグランスを軸に、バス&ボディ、スキンケア、ホームフレグランスを展開する。アクア ディ パルマも、商品の陳列だけではなく、イタリアの暮らしの美学を表現する空間へ改装される。共通するのは、香水を入口にしながら、身体や住空間を含むライフスタイル全体へ購買領域を広げている点だ。
MIKIMOTO BEAUTYでは、真珠研究とスキンケア研究を背景とする商品に加え、鏡を使った肌診断と、個室でのトリートメントを提供する。来館者は商品を選んで持ち帰るだけではなく、診断を受け、施術を体験し、その結果を日常のスキンケアへ持ち帰る。GINZA SIXの地下1階は、化粧品の販売フロアから、顧客との継続的な関係をつくるビューティーサービスの集積へと役割を変えつつある。
銀座では、銀座三越も化粧品売場を拡張し、本館1階にフレグランスブランドを集積している。銀座三越が入口に香りを配置し、多数のブランドを比較しやすくする方向であるのに対し、GINZA SIXは地下へ顧客を引き込み、ブランドごとに濃密な空間とサービスを用意する。両施設ともフレグランスを強化しているが、銀座三越は「出会いと比較」、GINZA SIXは「没入と滞在」に重点を置く。
この戦略はGINZA SIXの顧客構成とも一致する。2024年度の取扱高では、10~30代が48.8%を占めた。高額なファッションやジュエリーよりも購入の入口をつくりやすい香りや美容機器、スキンケアを通じて若い顧客との接点を増やし、上層階を含む館内回遊につなげる余地がある。開業から約10年を迎えるGINZA SIXが進めているのは、売場面積を広げる改装ではない。ブランドの世界観に触れる時間を増やし、施設そのものへの支持を深めるリーシングである。以下、GINZA SIXリテールマネジメント株式会社のプレスリリースから画像を引用。
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