おたからや香港2号店が旺角に出店、1年で売上倍増の実績背景に
買取専門店「おたからや」を展開する株式会社いーふらんが、香港2号店を旺角(モンコック)に4月26日オープンした。2025年2月の尖沙咀1号店開業からわずか約1年での2店舗目進出となる。1号店では買取・販売の合計売上がオープン当初の約2倍に成長しており、日本式接客への高評価が急速な多店舗化を後押しする形だ。
香港の買取市場では、査定後すぐに金額提示して終わる簡素なスタイルが主流だが、おたからやは顧客とのコミュニケーションを重視した接客で差別化を図る。「日本の品物はクオリティが高い」「日式のほうが信用できる」という現地イメージも追い風となり、リピーター獲得につながっている。
2号店の立地選定は戦略的だ。1号店がハイブランド集積地の尖沙咀であるのに対し、旺角はロレックスなど高級時計店からローカル商店街まで混在する多様性の高いエリア。大通りの彌敦道(ネイザンロード)沿いに位置し、観光名所の女人街も近接するため、幅広い客層との接点が期待できる。
オペレーション面では1号店の経験を反映させた。当初は買取担当と販売担当を分けていたが、実際には「この品物も売れるか」「何か良い商品はないか」と買取客が販売に、販売客が買取に関心を示すケースが多発。2号店では全スタッフが両方を担当できる体制に移行し、一人のスタッフが一貫対応することでリピーター化を促進する。
1号店の急成長を支えたのは3つの施策だ。第一にリスティング広告を中心としたデジタルマーケティングによる認知度向上、第二に個別目標達成に応じたインセンティブ制度の導入によるスタッフの接客意識向上、第三にWhatsAppを活用した査定問い合わせ対応だ。香港では日本のLINE査定と同様にWhatsAppが買取集客の最大チャネルとなっており、現地のコミュニケーション習慣に適応した点が奏功した。
客層は予想以上に若い。当初想定した60~70代中心ではなく、実際には40~50代が多く30代も少なくない。ブランドバッグを2~3年で買い替える層や、住居の狭さから保管スペースが限られる住宅事情を背景とした持ち込みが目立つ。さらに金価格高騰を受けて金製品の持ち込みが急増しており、経済ニュースへの感度が高い香港の特性が顕著に表れている。
香港拠点を率いるのは新卒入社4年目の浅井健志氏。2022年入社と同時に店長就任、2023年にグローバルマーケティング事業部配属を経て、2024年に香港法人ディレクター兼マネージャーに就任した。年齢や社歴に縛られない抜擢人事は、同社の「任せる」文化を象徴する。
同社は香港で5店舗までの出店が確定しており、7店舗目まで計画中。さらに台湾、シンガポールへの出店も決定している。浅井氏は「グローバルマーケティング部として、国内より早いスピードで事業を成長させたい」と語り、海外事業の加速に向けた人材採用を強化する方針だ。
日本発リユースブランドの海外展開において、現地の商習慣や顧客特性への適応と、日本式接客という差別化要素の両立が、急速な事業拡大を可能にしている。若手人材への大胆な権限委譲と、1号店での試行錯誤を即座にオペレーションに反映させる機動力が、アジア市場での存在感を高める原動力となっている。以下、同社のプレスリリースから画像を引用。
FOR TENANT
商業施設への出店をお考えですか?
全国のショッピングセンター・商業施設への出店情報を無料で受け取れます。希望エリア・業態を登録するだけで、施設側からアプローチが届く仕組みです。
無料で出店希望を登録する →






