フィナンシェ専門店『BEAN to FINANCIER』が新宿髙島屋に初出店、焼きたての魅力を発信
焼き菓子市場が再評価される中、フィナンシェに特化した新ブランド『BEAN to FINANCIER(ビーン トゥ フィナンシェ)』が2025年3月28日、新宿髙島屋に1号店をオープンする。運営するのは、1975年からフィナンシェにこだわり続けてきた「アンリ・シャルパンティエ」を展開する株式会社シュゼット・ホールディングス。フィナンシェの魅力を最大限に引き出すべく、焼きたての美味しさに焦点を当てた新たな業態での展開となる。
伝統と革新が交差するフィナンシェ専門店
フィナンシェは19世紀のフランス・パリで誕生し、証券取引所近くの金融マンたちが手軽に食べられる菓子として人気を博したとされる。一方、日本においては1975年にアンリ・シャルパンティエが販売を開始し、現在では年間販売数がギネス世界記録を達成するほどの定番商品となった。近年では焼き菓子市場全体が再評価され、素材や製法にこだわった高級路線のフィナンシェが注目を集めている。
この流れを受け、『BEAN to FINANCIER』では、特に素材と焼きたての提供にこだわる。フィナンシェの香ばしさと風味の決め手となるアーモンドには、世界中から選び抜いたシチリア産を100%使用。シチリアではアーモンドの木同士を継ぎ木する独特の手法を用いることで、通常よりも香り高く濃厚な風味が生まれる。この高品質なアーモンドを国内で丁寧に粉末にし、鮮度を保つための厳格な温度管理のもとで輸送することで、最高の状態で提供することを実現している。
焼きたての提供が生み出す新たな価値
従来のフィナンシェは日持ちの良さが特徴だが、『BEAN to FINANCIER』では店内に専用のキッチンを設け、焼きたてのフィナンシェを提供する。焼き上がり時間を店頭で案内することで、出来立てのフィナンシェならではの芳醇な香りやふんわりとした食感を楽しむことができる。このライブ感のある販売スタイルは、単なる焼き菓子の提供にとどまらず、来店客に特別な体験を提供するものとなる。
高級焼き菓子市場の拡大と今後の展望
焼き菓子業界では、ここ数年で高級志向の波が広がっており、オーガニック素材の活用や無添加へのこだわりが進んでいる。また、SNS映えする美しいスイーツが人気を博し、視覚的な魅力も商品の差別化要因となっている。『BEAN to FINANCIER』のシンプルかつ洗練されたデザイン、そして素材の品質を前面に押し出した戦略は、こうしたトレンドに合致している。
また、フィナンシェは手土産や贈答品としての需要も高く、高級菓子市場において確固たるポジションを築いている。特に、百貨店などのプレミアムなロケーションで展開されるブランドは、品質とブランドイメージを重視する消費者に支持されやすい。『BEAN to FINANCIER』の新宿髙島屋への出店は、そうした購買層を意識した戦略の一環と考えられる。
まとめ
『BEAN to FINANCIER』の登場は、フィナンシェ市場に新たな価値をもたらす試みといえる。素材の厳選、焼きたて提供という独自のアプローチにより、フィナンシェの美味しさを再発見する機会を提供する。焼き菓子のプレミアム化が進むなかで、どのように市場に浸透し、定着していくのかが注目される。焼きたての香りとともに、多くの人々に新たな焼き菓子体験を届けることが期待される。
以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
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店舗概要
【開店日】2025年3月28日(金)
【店舗名】BEAN to FINANCIER(ビーン トゥ フィナンシェ)
【所在地】〒151-8580 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2新宿髙島屋地下1階
【営業時間】10:30〜19:30 ※施設の定休日・営業時間に準じます。
【TEL】 03-5990-2606(直通)
【ブランドサイト】https://www.bean-to-financier.com/
【インスタグラムアカウント】https://www.instagram.com/bean_to_financier/