「サマンサタバサ」、東京スカイツリータウンで新たな挑戦
サマンサタバサの歴史と今後の展開
どんな物事も最初が肝心。スタートアップでうまく乗れれば成長がある程度担保出来る。それは飲食業でも物販でも同じ。今から約30年前にいきなり商業施設に第一号店を出店させて成功した店舗がある。それがサマンサタバサ。サマンサタバサは一号店を1994年、まだバブル景気の余韻がある渋谷の渋谷パルコにオープンした。その約10年後には東証マザーズに上場を果たしている。しかし、その約15年後2019年には株式の31%を紳士服チェーンのコナカの手に渡り、紳士服チェーンのコナカの持分法適用会社に。その翌年にはコナカのグループ会社フィットハウスと合併し連結小会社となっている。
サマンサタバサの赤字転落とその背景
一時期世の中を席巻したサマンサタバサも元々は商業施設のいちテナントからスタートして国民的なブランドまで駆け上った。その主たる背景は皆さん御存知の通り、プロモーション戦略がその時の世の中の時代の空気とマッチしていたから。モデルにヒルトン姉妹、ビヨンセ、ヴィクトリア・ベッカム、マリア・シャラポワ、ペネロペ・クルス、モニカ・クルス、サラ・ジェシカ・パーカー、道端ジェシカ、蛯原友里などを起用して大成功した。このプロモーションの方向性が時代とマッチしていたのが2000年代まででスマートフォンを皆が当たり前に保有するようになった2010年代くらいから時代の空気感とモデル起用が合わなくなって方向性を大きく転換する必要性があったようにに思われる。15年2月期は営業利益約33億円あったものが20年2月期第2四半期決算の営業利益は2億8800万円の赤字となっている。
赤字転落の理由としては時代の潮目を読み、次のスタートアップを社内から生み出すことがうまくできなかったのではないかと思う。そもそもベンチャー企業体質の企業はカリスマ社長のワンマン体制が強く、新たに若者や新人が社内からスピンアウトするぐらいの勢いの新規事業が出にくいということもある。同社もサマンサタバサを超えるブランドを生み出すことはできておらず、サマンサタバサというメインブランドの周辺に様々なブランドを保有している。今回は株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドが保有するさまざまなブランドをミックスした店舗を東京スカイツリータウン・ソラマチに出店するとのこと。
サマンサタバサの新店舗オープン
同店舗の店名はサマンサタバサ 東京スカイツリータウン・ソラマチ店。同社のサマンサタバサ・サマンサベガ・サマンサティアラからセレクトした商品をライフスタイル提案型ショップとしてMD編集した店舗となる。渋谷パルコで華々しくスタートした同社のサマンサタバサが東京スカイツリータウンでまた新たなスタートを切って、再び世界に向けて飛び立てるようになることを期待する。以下、同社のプレスリリースから店舗情報と画像を引用。
■店舗情報
店舗名 :サマンサタバサ
東京スカイツリータウン・ソラマチ店
オープン日:3月28日 (火)
所在地 :〒131-0045 東京都墨田区押上1-1-2
東京スカイツリータウン・ソラマチ 2階
電話番号 :03-5610-2506 (28日以降対応可能)
営業時間 :10:00~21:00