韓国古着POPUPが渋谷で1万人超を動員 GOODFLAT-KOREA-が示した催事MDの次の段階
韓国古着専門ブランド「GOODFLAT-KOREA-(グッドフラットコリア)」が、東京・渋谷で開催している期間限定POPUPで、開始から7日間で来場者数1万人を突破した。運営する株式会社ANEWによると、今回のPOPUPは2026年4月29日から5月10日までの12日間開催されるもので、商業施設や大型イベントへの出店ではなく、同ブランドが自社で企画・主催・運営する単独開催として実施している。
注目したいのは、単に「渋谷で韓国古着のPOPUPが盛況だった」という話にとどまらない点だ。GOODFLAT-KOREA-はこれまで全国各地の商業施設や都市部イベントスペースでPOPUPを展開してきたブランドであり、プロジェクト開始から約2年で47都道府県中35都道府県で開催してきたという。地方商業施設を含む巡回型のPOPUPで認知を広げてきたブランドが、渋谷というファッション・カルチャー感度の高いエリアで、自社集客による単独開催に踏み込んだことに今回の意味がある。
今回の渋谷POPUPでは、公式Instagram、TikTok、LINE会員、既存顧客への情報発信を中心に来場を促した。外部イベントや商業施設の集客装置に乗るのではなく、自社のSNSや顧客コミュニティを起点に人を動かした点は、短期催事ブランドとしての成熟を示している。商業施設にとってPOPUPは空き区画の活用や話題づくりの手段になりやすいが、出店者側が独自に集客できる場合、その価値は単なる売場埋めではなく、若年層を呼び込むコンテンツ型MDへと変わる。
GOODFLAT-KOREA-が扱うのは、韓国ブランド古着や、韓国で流通するインターナショナルブランド古着、ユニセックスアイテムなどである。スウェット、フーディー、ニット、ジャケット、アウターなど、日常のスタイリングに取り入れやすい商品をそろえ、韓国ファッションや韓国カルチャーを入口に、古着に馴染みの薄い来場者にも接点をつくっている。古着は本来、価格や一点物性で語られやすい領域だが、ここでは韓国カルチャー、SNS、リユース、Z世代のファッション感度が重なっている。
地方商業施設にとっても、この種のPOPUPは扱いやすい商材になり得る。常設店として導入するには商圏や在庫運営の読みが必要になる一方、短期催事であれば、韓国カルチャーへの関心を来館動機に変えやすい。特に若年層やファミリー層に向けて、日常の買い物目的とは異なる「見に行く理由」を作れる点は大きい。GOODFLAT-KOREA-自身も、地方商業施設における新しい来館動機の創出や、若年層・ファミリー層の集客施策としての可能性に言及している。
今後の開催予定としては、2026年5月29日から31日までイオンモール浜松市野、同日程で大阪のOSAKA SPACE、6月12日から14日まで大宮アルシェ、6月26日から28日までららぽーと横浜でのPOPUPが予定されている。大型商業施設、都市型商業施設、イベントスペースを組み合わせながら展開していく流れを見ると、GOODFLAT-KOREA-は「韓国古着」を単独の物販カテゴリーとしてだけでなく、施設ごとの客層に合わせて投入できる巡回型コンテンツとして育てているといえる。
もちろん、今回の1万人超という数字だけで、購買率や売上規模まで判断することはできない。公表されているのは来場者数であり、客単価、購買点数、滞在時間などは明らかにされていない。そのため、商業施設側が導入を検討する場合は、単なる来場数だけでなく、館内回遊への波及、既存テナントとの相性、SNS上での話題化、催事後の再来館につながるかを見極める必要がある。
それでも、今回の渋谷POPUPは、韓国古着というニッチに見える商材が、SNSとカルチャー文脈をまとえば、短期間でまとまった来場を生み出せることを示した。地方商業施設で認知を広げ、渋谷で自社集客力を確認し、再び各地の商業施設へ展開していく。GOODFLAT-KOREA-の動きは、POPUPが単なる期間限定販売から、施設の来館理由を作る移動型メディアへ変わりつつあることを映している。以下、株式会社ANEWのプレスリリースから画像を引用。
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