つくば市役所内に新たな福祉の場「融点」オープン:ヘラルボニーが空間設計を担当
株式会社ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、国内外の知的障害のある作家たちが描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、様々なビジネス展開を行っているアートエージェンシーです。ヘラルボニーは、作家たちを支援の対象ではなく、対等なビジネスパートナーとして尊重し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。
また、ブランド「HERALBONY」や、商品や空間の企画プロデュース、社員研修プログラムなどを通じて、企業のDE&I推進に貢献するアカウント事業、盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営など、多角的な事業を展開しています。これにより、「障害」のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指しています。
ヘラルボニーが設計した新店舗「融点」が、つくば市役所内にて6月27日にオープンします。この店舗は、つくば市内の福祉事業所が提供するパンや野菜などの食品、アクセサリーやバッグなどの雑貨を取り揃え、市民と福祉事業所の新しい出会いの場を提供します。これにより、障害や福祉について考えるきっかけを創出し、地域社会の福祉意識向上を目指しています。
つくば市は、「世界のあしたが見えるまち」をヴィジョンとして掲げ、市民が抱える諸課題に対して先進的な解決手法を導入し、福祉の分野でも「すべての人が自分らしく生きるつくば」の実現を推進しています。これまでの期間限定イベント形式での「福祉の店」から、市役所内での常設店舗「融点」へと進化させることで、障害のある方々の賃金向上や市民との新たな接点創出を図ります。
ヘラルボニーは、つくば市と共に対話を重ねながら「融点」のコンセプトと空間設計を担当しました。これにより、障害や福祉に関する意識を高めることを目指し、福祉事業所の商品の背景や理念を店内に展示することで、商品を通じた理解を深めます。このギャラリーのような店舗は、訪れる人々にとって新しい気づきや共感を呼び起こす場となることが期待されています。
「融点」という店舗名は、物質が固体から液体へじわじわ変化する様子になぞらえ、訪れる人々の気持ちもじわじわと変化し、まち全体が少しずつ変わっていくことを象徴しています。市民が障害や福祉に触れることで、新たな共感と理解が生まれ、つくば市の福祉がさらに前進することを期待しています。
今回のオープンにより、つくば市内の福祉事業所と市民が一体となり、福祉について考える場が常設されることで、地域社会の福祉意識がさらに高まることが期待されます。以下、株式会社ヘラルボニーのプレスリリースから画像を引用。